口内ケアのお薦め

　貴方は歯ブラシに何を使っているだろうか？

　ふと、職場で一番仕事ができて、なおかつイケメンで、最も口臭が臭い人のことをふと思い出したのだ。

　彼の口臭は内臓が悪いか、歯槽膿漏症の酷いのだと思うが、まあ彼のことなどどうでもいい。私の長年の歯磨きの経験から最善と思われるものを推したい。

　歯ブラシはもっとも柔らかい、でファイナルアンサー（古い）だ。硬いものでなければ磨いた気が気がしない人も居るだろうがその際の『磨いた甲斐』は忘れろ。ほとんど意味がない。そもそも物理洗浄というのは洗浄において初期状態であり、最終的には化学的な洗浄、つまるところ薬品に因る殺菌、滅菌に限る。

　とはいえ口腔内はデリケートなので、強い消毒などは出来ない、よって次は歯磨き粉のチョイスになる。なお、毛先が細いタイプの『歯周ポケットに入って掻き出す』みたいなのは全力で回避しよう。ポケットに入るということはきれいなポケットに雑菌を入れる事に他ならない。実際使った時に化膿が起きた位危険だと思う。

　歯ブラシはタフト一択である。私は毛先を寝かさずに磨くタイプなので最も柔らかいを利用している。そもそも歯磨き粉のチョイスに置いて研磨剤入りを選ばないので硬さにはあまり意味がない。そう研磨剤はあまり意味がない。何故なら最も憂慮すべきは歯と歯茎の境目であり、其処から下は我々素人が関わるべきではない。故にエクストラスーパーソフトのタフト２４なのである。

　この超柔らかい歯ブラシの利点は『一日になんど磨いても歯にダメージを与えない』である。研磨剤入り歯磨きを使う場合、食後、就寝前、起床後全て使うと流石にダメージが起きる。そう歯が削られるのだ。前歯の１本は先端がちょっと鋭利になった（衝撃で欠ける可能性がある）ので使用をやめた。

　そのかわりと言っては何だが、歯ブラシの本数を増やすことになった。前述のタフト２４と、犬歯部分の磨き残しの部分と奥歯担当の棒状のブラシと、前歯の根本を磨く歯間ブラシ極細である。３系統の歯ブラシをフルに使っている。

　そして最後になったが歯磨き粉に関して。ものぐさで一日数回しか磨かないのであれば研磨剤入りだろうが、これは正直オススメできない。何故なら磨いた気がするだけで実際には物理洗浄でしか無いからだ。物理洗浄の限り、常に歯周病のリスクが有る。いずれは歯医者に行く羽目になるし、歯周病は歯を失う事になる。歯を失うことは首から上の慢性的な疾患と同意義だからだ。だから強くおすすめするのは化学洗浄の歯磨きジェルなどだ。

　それから歯周ポケット洗浄についてだが、貴方には手段がない。素人が手出しすると逆に悪化してしまう事もある。私も前歯を一本失いかけた。だから、定期メンテとして毎月歯医者に行って洗浄してもらうのが最も安全かつ効率的だ。何故なら相手は洗浄のプロだ。毎年何百人と見ている熟練だ。その技術１年でメンテ代１万円を高いと見るか、安いと見るか？それだけだ。

　以上のことを踏まえれば、もう歯茎から出血（歯槽膿漏）というケースはなく成る。それが無くなれば常に口内で発生した膿が消化器に流れることも無くなる。恐らくここからは内科の分野に成るが歯医者に行くことで内科への通院も無くなるのだ（ゼロには出来ないが）。

　さて、ここまで来ると何故会社のイケメン君は己の口臭に気づけ無いのか？悪臭の発生源が自分の場合、慢性化すると気づけなく成るのだ。如何にオシャレに振る舞おうと鏡には映らない。