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20240221の日記

こんなことは恥ずかしくて公言できないが、高校3年生の頃陰謀論にハマっていたことがある。私が高校3年生のころは、ちょうどコロナが流行して学校が休校になった時期で、受験も無かったため全くすることが無く、なんとなくYouTubeでコロナの情報を追っているうちに、感染源が〇〇で〜とか〇〇が情報統制して〜という話をしているチャンネルを見つけて、一時期熱心に追っていたことがある。もちろん(もちろん?)、間には受けていないし、あくまで娯楽の一部として閲覧していたのだが、ウイルスへの対策法的な話は基本的に間違ったことを言っているようには感じなかったし、単純にニュースで毎日似たような話が繰り広げられている中で、このような先取りするスタンスの話を聞く方が何倍もタメになると感じていた。
たまに、最近の若者はテレビを見なくなったとかテレビの情報よりもインターネットの情報の方が信憑生があると思っているという話を目にするが、自分も含めて、インターネットの方がテレビに比べて、より自分から能動的に情報にアクセスしているという感覚が強いのだと思う。実家暮らしの人は特に、テレビ自体が物心のつく前から当たり前にお茶の間にある存在で、受動的なメディアという印象が強いのだろう。若者の中にも、テレビに対して能動的な姿勢の人もいる、例えば邦ドラマに熱中している人とか。
多くの人は生きていて能動的になることに目覚める瞬間があると思う。スマホは、それに気づくきっかけを与える。なぜなら、当たり前だがスマホも初期設定では何も楽しくない。ゲームや動画サイトをインストールする工程を踏むことで初めて楽しむことができる。対してテレビは、配線など難しい設備は業者に任せて、あとは電源を入れてチャンネルを回せば娯楽が目の前に広がる。スマホやパソコンに比べればかなり簡単な手続きだろう。いつの時代も開拓が好きな人というのは存在する。ほとんどの人がスマホを持っている現代でさえも、LINEしか入ってない人もいれば、ゲームをめちゃくちゃインストールしてる人もいたり、たくさんの動画サイトに契約している人もいれば、財布がなくても外出できるほどスマホに多くを委ねている人もいる。テレビはオワコンと言ったり、テレビはつまんないと簡単に吐き捨てる人の思想には、無意識のうちにこの考えが通底しているのだと思う。
テレビのワイドショーで流れているダイエットの情報に胡散臭さを感じるのは、TikTokの美容コスメ紹介動画に胡散臭さを感じることと全く同じで、人は受動的に受け取った情報を完全に信用することができない。しかし、一転してその情報に能動的に向き合っているという意識を持った瞬間に、その情報への信用度が一気に跳ね上がる。ショート動画はきっと、そんな人の性質を利用して、ひたすらに情報量で圧倒して、人々に取捨選択をした気にさせているのだろう。

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