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ピーマンのこと
ピーマンはうちで飼っている茶トラ白猫の名前だ。正しくはあだ名。今年で8歳になる中年猫だ。あまりにピーマンが可愛いので、Instagramのアカウントも作ったし、こうして文章も書いてみることにした。
ピーマンとの出会い
2015年7月、ピーマンは突然現れた。母の働いていたカフェの横の隙間に挟まって、大声で泣いていたところを捕まえられた。(ピーマンは声がでかい)引き取り手のなかった子猫はうちへやってきた。とりあえずお風呂で洗ってピカピカにした。
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顔はどうしても洗わせてくれなかった
先住猫が2匹いたので、ノミなど病気のことも考慮してゲージに入れてしばらく暮らしてもらうことにした。目はぱっちり開いていたし、自力で歩くことも、飲み物を飲むこともできたので、ミルクと柔らかめのカリカリをあげてその場を凌いだ。家族会議の結果、飼うことになった。(うちには猫は3匹までならOKという暗黙の了解がある)病院でワクチンやノミの駆除を済ませた。
名前は基本姉がつけるのだが、今回はみんなでなんとなくつけた。ももくんという猫が既にいたので、もも太郎と浦島太郎でももちゃんうらちゃん、で「うら」という名前になった。(auのcmの影響も少なからずあるだろう)
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眠そう
ピーマンとの暮らし①
テスト週間だったが、うらの可愛らしさに負けて一緒に遊びまくった。子猫は安いお客さんなので、ちょっとしたことですぐ釣れる。楽しくてやめられない。もうメロメロだ。
うらは人間にも先住猫たちにも臆することなく、ニャーニャーと毎日大きな声で鳴いた。よく観察すると、尻尾の先に怪我みたいなものがあって、尻尾の先が少しちぎれてしまったようだった。触ると痛がるし、捕まえる前に事故にでもあったのだろうかと思いを巡らす。
うらは、人間よりも先住猫たちに興味があるようだったが、先住猫たちはビビリで得体の知れない子猫を拒絶した。かわいそうなうら。かろうじてお尻の臭いを嗅ぎ合ったり鼻を近づけるくらいで毛繕いの仕合いなどの微笑ましい様子は一切見られなかった。
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既にでかい
人の子と子猫は育つのが早いと言うが、うらは本当に早かった。3ヶ月でこの貫禄。嘘だろ?って思うけど本当の話。
うらからピーマンへ
うらは初めの頃はうらちゃん、と呼ばれていた。それがうらっぴー、うらっぴーまん、と変化していき、最後にはピーマンが残った。関係がないが、(あるかも知れないが)うちはあだ名をつけがちな家族だ。父はぴー、母はおかあぱん、姉はぴろ、妹はぴろし。ちなみに私はあかーにー。ぱ行(主にぴ)が頻出するので、家族が好きな音なのだと思う。
今ではプイーマンやピーマニヨン、ピーマニヨンジン、ピーマちゃん、ピマ、ピーボーイとたくさん活用形がある。だけど、どの名前でもほとんどピーマンは返事をするし、自分のことだとわかっているようで可愛らしい。ただ、病院に通うときはうらちゃん、と呼ばれるので笑ってしまう。
ちなみに、ピーマンは野菜のピーマンではなく、アルファベットでPmanと書く。これは譲れないこだわり。
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足跡が可愛い
ピーマンとの暮らし②
親バカとかではなく、ピーマンは変わった子だ。布団に入りたがったと思えば2、3分で出ていき、外へ遊びに行って泥だらけになって布団の上で寝る。
うちは半放し飼いで飼っているので、猫が自由に外へ出られる扉をつけてある。わざわざそこからでて、玄関で鳴き、開けてもらって入ってくることも多々ある。屋根に登って窓から入ってくることもある。
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ネズミや小鳥、ヤモリやトカゲ、モグラなどいろいろな種類のお土産も取ってきてくれる。
ご飯はもりもり食べ、もりもり吐く。もったいない。魚や缶詰などには興味がない。お安めのカリカリとふわふわ(猫用減塩鰹節)があれば大喜び。というかそれしか食べない。
人に見られている時といない時で鳴き声を使い分けている。
外にも自分の居場所があるようで、暖かい日は外出してそこにずっといる。
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先住猫と散歩に出かけるとついていきたそうな声でものすごく鳴くが、慌てて見に行くと寝っ転がったりして適当に鳴いてるだけだったりする。かまってちゃんなのかそうじゃないのか。
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家の中ではご飯をもらうとき以外淡白なのに、外出している時は、頭突きをする勢いで駆け寄ってくる。
多すぎるので写真で紹介する。
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(家に綺麗な水は用意されている)
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このようにピーマンはちょっと変わった行動をおこすので毎日が刺激的になる。
ピーマンとの暮らし③
前項でピーマンは変わった子だと書いたが、とても心の優しい子でもある。体調の悪い人を見つけたら寄り添ってずっと一緒にいてくれる。涙を流したら舐めて慰めてくれる。不思議な力を持った猫。
先住猫に嫌煙されているにも関わらず諦めずにアプローチする。そしてたまに成功する。
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家の周りの縄張りもピーマンが守っている。野良猫がやってくると一目散に出かけて行ってお得意の大きな声で追い返す。
ピーマンと怪我
ピーマンは時たま怪我をする。そういう時こそ静かにしていて、とても不細工な顔をしている。
1度目は生まれた時から拾われるまでの間のしっぽの先千切れる事件。詳細はもちろんわからない。
2度目は野良猫と戦った際、相手の爪が目に刺さって血の涙を流した事件。電車に乗って病院へ連れて行ったのを覚えている。失明を覚悟したが驚異的な回復力で、瞳孔が少し開いてしまっただけのダメージで済んだ。
3度目は後ろ足びっこ引いてる事件。病院に行ったら人差し指を脱臼していることが判明し、治すことはできないと言われた。後ろ足まで変な形になった。
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先っちょピーマン
県外で散歩をしていたら、とある野良猫と運命的な出会いをした。
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お分かりいただけただろうか。しっぽの先をよく見てほしい。しっぽの先だけピーマンと同じ色をしているのだ。ピーマンの先っちょはここにあったのだ。こんなことってあるだろうか。嬉しくなりすぎてロンTまで作ってしまった
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猫のグッズと言えば、ピーマンの刺繍をしかけたことがある。ただ、ピーマンの体が大きかったことと、ピーマンが大切すぎて失敗したくなくて途中で辞めてしまった。またいつか再開する。
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ピーマンとハムスター
最後にプチピーマン情報を載せて終わりにする。
ピーマンは基本的に日中は日の当たる暖かい場所で丸くなっている。
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それがどんどんあったまって、気持ち良くなって形が崩れてくると、お腹の白い部分が丸の真ん中に見えてくる。
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その白い部分の匂いを嗅ぐと、おが屑のような、ハムスターを連想させる香りがする。だから、ピーマンはお腹にハムスターを飼っているんだね、と話しかける。想像したらなんと愛らしいことか。
終わり
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