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読書感想文「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」

オードリー若林さんの三作目。ロングセラー中らしいですね。
今更ながら読んだので、忘れたくないことを残したいと思います。

「泣きました」という感想をいくつか拝見していて、「ほんとに?」と思っていました。前作と前々作は、涙というよりは共感のほうが多かったからです。

しかし今作は、その二作品とは全然違いました。
お父さんの話。著書を読んだ人からの言葉。キラキラした非日常的な結婚生活の一面より、共同生活としての結婚への憧れ。あとがきの「コロナ後の東京」でこれまでの伏線回収されているように感じました。そして泣きました。

想像もつかないほどの自己分析。それを書籍という形で世に送り出しているところ。

芸能界に身を置きながら「血の通った関係」を見出すところ。

この国や社会への疑問を解決するヒントを求めて旅に出て、旅先で得るものや、見聞きしたものをどう意味付けていくかのセンス。

めちゃくちゃかっこいいです。

あと幼稚園の頃から周囲への違和感を覚えているのがすごいと思いました。幼稚園の頃なんて記憶ないよ。笑 周りに対してどう感じるかなんて中学くらいからだよ…。

全然まとまらないんですがリスペクト止まらないです。
過去二作品と合わせて、もう一度読み返したいです。

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