最近は図書館に行くこともなくなっていました。
子供と美術館に行った帰りに久しぶりに図書館に寄って、その時に借りた本です。
パーパス。
存在目的、人生の目的。
☆本の内容☆
「存在目的」とか「人生の目的」というと、何か崇高な、不変的なもののように感じます。
でも、本書の言葉を借りれば「自分の価値観が変わることで、パーパスの方向性も変わるし、社会の状況が変化すれば向かうべき方向も変わる。」というように、アップデートしていけば良いんだなと思います。
企業と個人のパーパスをつなぐこと。
これが難しい。。
本書の中では「年表ワーク」というワークが紹介されています。
すごく興味がありますが、社員数が多い場合はどうやってやったら良いのかな。
グループで分かれるのかな。
ぜひやってみたいワークでした!
1日の中でも、人生の中でも、一番の割合を占める仕事時間。
その時間をいかに楽しんで自分のものにするか。
そういったことを考えていました。
「仕事は、それ自体の価値を超える経験を人にもたらす社会的活動」という言葉にハッとしました。
自分たちの仕事の「何に」意味や意義があるかを真剣に考えること。
そうやってパーパスをつくり出す。
「四六時中パーパス・マインドセットで生きることはできない」と本書にも書かれていますが、意識することの大切さが書いてあります。
「給料やキャリアにとらわれすぎるといじめや利己主義、他人を操作するといった、よからぬ行動へと繋がる可能性がある。」
確かにその通りだなと思います。
今まで自分のパーパスを考えたことがあったかな?
シンプルに、でも具体的に、自分がどうしていきたいのかを宣言してみよう。
早速自分自身と向き合ってみよう!
(本書の中には、色々なパーパスの実例が載っています。とてもユニークで面白い!)
この、「パーパスをつくっていく」作業は段階を追って紹介されています。
私もこの手順で自分のパーパスをつくってみようと思います!
「お題目ではなく内なる目的意識」。
本当にそのとおりだと思います。
良いことを言っている「お題目」でも、実際にそれが行動の基盤となっていなくて、誰の心にも響いていないなら、ただの言葉の集まりでしかないということです。
この本の最後に「トムスはWHYを信じる」という章があります。
トムスというのは会社名で、その創業者である「私」が自分自身とトムスのWHY(なぜ)について見つめ直すという話です。
その中で「やがて自分でもハッとする結論に達した。自分を見失ったような気がするのは、トムスが目的よりプロセスを重視するようになったからだ、と。 「WHAT」(何)を「HOW」(どのように)してスケールアップするかに集中するあまり、何よりも重要なミッションを見失っていたのだ。」という部分が出てきます。
急成長を続けたいがあまり、ミッションである「WHY」(なぜ)からどんどん乖離し、他のメーカーと同じように「WHAT」と「HOW」で競争するようになった。
これってすごくよくある例だと思います。
何か違和感を感じたら、うまくいっていないと感じたら、気持ちが冷めていると感じたら、根っこにある「WHY」に立ち返らなければならない。
会社だけではなく、個人も。