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軌跡

今年は転機の年になりました。

その転機のために、自分を振り返る機会があったので、noteにもまとめておきたいと思います。

自分年表。

今年一年の『やりたいこと』の中に入ってた。

その時にはまだ転機の年になるとは思いもしなかった。
面白いものですね。

【0歳〜小学校まで】
小さい頃の記憶はほぼないです。
小さい頃に限らず、どんどん記憶は忘れてます😓

【小学校】
高学年くらいからしか記憶ないですね。
その頃は好きなことをしていたように思います。
勉強をしていた記憶はなく、遊んでいた記憶しかありません。

【中学校】
部活と恋愛の3年間でした。
楽しかった。
楽譜も読めないのに、仲良しの友達と一緒の吹奏楽部に入り、よくやったなと思います。
部活も恋愛も楽しんでいた記憶。

【高校】
高校はその後の就職を見据えて決めました。
我ながらしっかりしてる。
就職するならパソコンだ!と、情報処理科に決めました。
高校は3年間クラス替えもなく、同じメンバーで楽しく過ごしました。
入学したては緊張したけど、慣れれば最高な環境。
資格も色々取れたし、勉強も恋愛も楽しんだ高校生活。

【就職1】
就職先は先生が勧めてくれた会社に決め、面接を受けて、入社しました。
社会人になって、初めて勤めた会社はお金の仕組みを知るのに最適な会社でした。
クレジットやローンなど、今まで知らなかったけれど大切なことを知り、その後の金銭感覚を養った時期だと思います。

この会社で色々な人と出会い、仕事も遊びも恋愛も、楽しんだ8年間でした。
入社して5年目。
主人と出会い、お付き合いを経て2年後結婚しました。

その後、支店が閉鎖することになり、退職することになりました。

【無職】
ちょうど私が退職したころ、主人も退職し、2人で無職の時期。
海外旅行に飛び回り、無職を満喫。
主人はその後働き始め、私もそろそろ探そうかと思っていたら、実父が入院。
母をサポートするために、就職ではなく職業訓練校に入ることに。
申し込みにギリギリセーフ!と思っていたら、ハローワークの相談員のおじさんには「今から!?」と驚かれ。
ギリギリに申し込む人はあまりいないそうで、「まぁ入れなくてもしょうがない、と思っていた方が良いですよ」とクギをさされましたが、合格!(良かった)

【職業訓練校】
ここは本当に入って良かった。
色々な資格が取れたし、先生がいて、クラスメイトと一緒に勉強するということの素晴らしさを改めて実感した半年でした。
ここでの半年間は、その後の私の人生のターニングポイントだったなと感じます。
そして、大人になってからこんなに一気にたくさん友達が増えたのも初めて。
宝物です。

【派遣】
職業訓練校を卒業してから就職が決まらず、派遣で働くことに。
半年くらいの契約だったけど、ここもまた良い職場で、楽しく働くことが出来ました。
派遣期間が満了するとき、直接雇用で働かないかと声をかけて頂きましたが、勤務時間が短いことや正社員ではないことがネックとなりお断りすることに。
でも本当に良くして頂いて、感謝でいっぱいでした。

そして次の就職活動へ。
ここでは本当に凹むことばかりでした。
子供をなかなか授かれなくて悩んでいるのに、出産で休まれると困る、と断られることが何回も続いて、心が折れそうになりました。

そんな時、派遣でお世話になっていた会社の方から、求人情報を教えて頂いて、早速連絡してみることに。
その後面接を経て、入社させて頂くことになりました。

ここでは本当に不思議な縁を感じました。
直接雇用をお断りした時に、自分が働きたい形態というか「こんなふうに働きたい」ということをお伝えしていたので、連絡をくれた方は「求人情報を見つけた時、ここなら希望に合っているんじゃないかと思った」と言ってくださいました。

すごい。
たった半年しかいなかった、しかも派遣で働いていた私に、こんなにしてくださるなんて。
その思いが本当にありがたかったです。

そして面接を受けたその会社は「結婚している人が良いんです」と言ってくださって、今まで「出産で休まれたら困る」と断られ続けた私の気持ちを、前に向かせてくれました。

こんなことってあるのかな。
必要な時に、必要なタイミングで与えられる。
不思議でいて、確固たる、人生の真理。

私はこの2年後、そのタイミングをまたも感じることになります。

【就職2】
前を向いた私の心は、「仕事を頑張るぞー!」「チャンスを与えてくれた皆さんの気持ちに報いたいぞー!」とやる気に満ち溢れていました。
しかし、それとは裏腹に仕事は暇で、やることを探して過ごす日々でした。

そんな日々を1年続けたころ、「この会社に私は必要なんだろうか」という気持ちになっていました。

私の前に勤められていた人は、働いてから約1年だったそうで、やりたいことに向かって辞められた方でした。
その人は私から見たら、部署の人たちとも他部署の人たちとも、とても仲良く見えていて「私も1年後はこうなっているのかな」とワクワクしたものでした。

でも私の1年後は、その人みたいに部署にも馴染めていないような、他部署の人たちとも仲良くなれていないような、そして仕事は相変わらず暇で、「私はこの会社で働いていて良いのか」と思うようになったのです。

さらに、私の気持ちを後ろ向きにしていたのは、正社員になれなかったことでした。
入社時の契約は1年ごとの更新でしたが、面接時に「正社員になれる」と聞いていたので、1年の更新の前に「正社員になりたいです」と直属の上司に伝えました。
しかし返ってきた答えは「まだ早すぎる」というものでした。
何を頑張ったら正社員になれるのか、何のフィードバックももらえず、ただ時間が過ぎれば正社員になれるのか?という疑問もあり、気持ちが沈みました。

そんな時、声をかけてくれたのは、他部署の先輩でした。
彼女は私が何か悩んでいるようだ、と感じて声をかけてくれました。
そこから色々な話をするようになり、あっという間に仲良くなりました。
彼女の明るさと考え方は、私の目標になりました。
ただ、彼女が強く言っていたのは、「誰かと同じようにはできない」ということでした。

私が、前任の方と自分を比べてしまっていたからでしょう。
「前任の彼女と、あなたは同じではない。
 だから同じようにならなくて良いんだ。
 あなたにはあなたの良さがある。」
ということを繰り返し教えてくれていたように思います。

だから私は先輩である彼女の明るさと考え方を尊敬しているけれど、彼女と同じようには出来ない。
私は私のやり方で、みんなに接していけば良いんだ。
「この会社に私は必要なんだろうか」ではなくて、
「私がここで出来ることは何だろう」に
意識を変えるきっかけをくれた人でした。

その1年後、私は正社員になりたいと伝えるべきか悩んでいました。
1年前、上司に「まだ早い」と言われ、それが1年経っただけでOKになるのか分からなかったからです。
あんな思いをまたするのなら、伝えるのをやめようか悩みました。
そんな時、主人が「伝えなかったら、その思いが伝わることはない。でも伝えれば必ず何かは変わっていく。」と私の背中を押してくれました。

その時の上司は1年前の上司とは変わっていて、思い切って伝えてみると、すぐに動いてくれました。
『伝えて良かった、行動して良かった』と思いました。

その年、なかなか授からなかった子供を授かり、育休を取らせていただくことができました。

2度目の『必要な時に、必要なタイミングで与えられる。』を感じた瞬間でした。
正社員になって4ヶ月後に妊娠したことが分かったのです。
また、産休に入る前、部署のみんなにお祝いしてもらったことは、私の中で大切な宝物です。

そして出産。
こんなに愛おしい存在があるんだと、生まれてきてくれたことに感謝しました。
赤ちゃんとの日々は大変でしたが、周りの人に支えられ、助けられたことによって、普段あたりまえにそばにいてくれる家族や友だちに「ありがとう」の気持ちでいっぱいでした。

ずっと働いてきた私にとって、仕事をしない日々は社会と切り離された感じがして不安になることもありました。
復帰して今まで通り働けるのか、みんなに迷惑をかけないか、復帰が近づくにつれ、そんな不安も感じていました。

仕事にはスムーズに復帰し、短時間勤務をさせていただきました。
復帰した時、違う部署の仕事をされているけれど、同じフロアにもう一人女性が異動していました。
その人も私の2年前に出産されていて、子育ての話や仕事の話、なんでも話をしました。
そして、短時間勤務をきちんと取れるように、積極的に声を掛けてくれる方でした。

短時間勤務は、早く帰らせてもらうことになるため、やっぱりどこか罪悪感を感じます。
仕事を残して帰ること、帰った後の仕事をみんなに負担してもらうこと。
申し訳ないと感じていました。

しかし、彼女は
「そんなことはお互いさまで、今は子どものことを優先してあげる時期だから、早く帰ることがあなたの仕事なんだよ」
と話してくれました。

彼女も短時間勤務を取得されていましたが、当時男性ばかりの部署で働いていたため、苦労しておられたそうです。

『分かってくれる人が近くにいることがどれだけありがたいことか』
このことは、その後の私の仕事に影響を与えていくことになります。

そして仕事面では、復帰した翌月の部署の会議で、部内表彰していただいて、とてもビックリしました。
表彰は私が休んでいた間に始まったものでした。
部員の推薦で決めるもので、票の多かった人が3ヶ月に一度表彰されます。
この時、「誰が誰をどんな理由で推薦したのか」も発表されるので、とても励みになりました。

復帰して短時間勤務をしていた私は「みんなに迷惑をかけている」という気持ちがあったので、この表彰は本当に嬉しかったです。

部署のみんなと、彼女のおかげで、私はまた前を向いて頑張れたのです。

それから7年。
たくさんのプロジェクトや委員会の活動をさせていただき、学んだこともたくさんありました。

その中で、『分かってくれる人が近くにいることがどれだけありがたいことか』を感じることがたくさんありました。
また、それが不足している人たちがどれだけたくさんいるか、ということも感じました。

私が感じたその気持ちを、みんなが感じられるようになったら、もっとみんながイキイキと働ける環境になる!

そう思った私は、行動することにしました。
一緒にプロジェクトに参加していた女性と、「どうやったらその環境が作れるのか」、「根本的な原因はどこにあるのか」、たくさん話をして一つの提案にまとめました。

普段は直球勝負の私も、この時ばかりは苦手な根回しに挑戦しました。
慣れない根回しにイライラすることもありました。
そして慣れない根回しは、想いが伝わらないもどかしさと、ベクトルがいろんな方向に向かっている上層部の方たちのずれを全身で感じる、とても辛いものでした。

目指しているところは一体どこなのか。
組織には色々な問題があって、一人一人違うからこそ、どの問題に重点を置くかも違ってくる。

でも、『どこを目指しているのか』が揃っていなければ、解決策や優先順位もバラバラになってしまう。
それぞれがバラバラのところに向かって力を分散するから中途半端になるし、下の人たちはそれぞれの上層部の人たちによって色んなことをさせられ、右往左往して疲れ切っていく。

そんな情景がありありと目に浮かぶような根回しになりました。

そんな中、唯一賛同してくださった役員の方が、私たちの提案を実現するにあたっての問題点を一緒に考えてくださり、「まずはその問題点を解決することを始めてみよう」と行動に移してくださったのです。
とても嬉しかった。

分かってくれる人がいることは本当に力になります。
でも、自分の想いを伝えていかなければ、そんな人には出会えないのだと思いました。
そして、今まで自分の想いを伝えていっていた人も、最初の私のようにガッカリすることを繰り返して、やがて伝えることを諦めていったのかもしれません。

伝えることを諦めたら、分かってくれる人と出会うこともなく、「伝えても無駄だ」という気持ちのまま過ごしていくことになる。
そして悪循環になっていく。

何とかその悪循環を断ち切りたい、そのためにも『分かってくれる人が近くにいることがどれだけありがたいことか』をもっと感じながら働ける環境を作りたい!という想いから、行動を続けました。

全社を巻き込み、組織の内部を大幅に変えることになるこのプロジェクトは、スムーズには進みませんでした。

実際に大きく影響を受けるであろう各部署の長は、概ね賛成してくださり、実現に向けての細かな問題点や希望する点などを検討してくださったのですが、組織のトップ2人の反応がプロジェクトの行く先を変えていきました。

基本的に『変わりたくない』という気持ちがひしひしと伝わってくるヒアリングでした。
もちろん変わることはとても大変なことです。
だからこそ、トップ2人には変わる姿勢を社員みんなに示して欲しかった。
結果的に、私の想いは、このトップ2人とのヒアリングで折れてしまいました。

部署のみんなと一緒に働きたい、より良い会社にしていきたい、という想いだけで頑張ってきた私は、「あと何年、この人たちの下で働くのだろう」と考えました。「その時私は何歳になっているのだろう」

迷いが生じました。
そして求人情報を探しました。
「希望に合う職場が無ければしょうがない」と諦める理由を探していたのかもしれません。

しかし、「希望に合う職場」が見つかったのです。

それでも私は悩んでいました。
転職を諦めて今のまま働き続けるか、転職に向かって進んでみるのか。

色んなことが重なり、「行動せずに後悔するよりも、行動してみる!」と決め、転職に向かって進むことにしました。

そうすると、スイスイとスムーズに進んだのです。
あっという間に転職先が決まり、この時私は3度目の『必要な時に、必要なタイミングで与えられる。』を感じました。

部署のみんなと一緒に頑張っていけなくなることだけが、私の悔いでした。
だけど、新しい道に進む私を、みんな応援してくれました。
とても嬉しかった。
笑って、泣いて、怒って、悲しんで、楽しんで、大切な時間をたくさん一緒に過ごした。
私が私らしく頑張れた場所。

たくさんの経験をして、これからまた一から頑張っていく。

その決意をここに記しておきます。

私が何を目指していたのか。
日々の生活に余裕がなくなると、すぐに見えなくなってしまいます。
今のこの気持ちを忘れたくない。
自分の目指すところへ向かって。

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