藤嶺警部の事件簿【第一話】

ー前書きー
藤嶺警部の事件簿、第一話はProlog。
言わば、第ゼロ話。今度は第一話_
覚束無い文章では有りますが最後までごゆるりと読んで下されば幸いです。

第一話  「京都・過去編」  

藤嶺警部が未だ京都に居た頃のお話。

「藤嶺警部って東京を嫌がっていたんですよね?」

部下_沢尻美奈子刑事。
東京に移り初めての部下である女刑事だ。

「痛い所をつくねェ、そうですね…
あれは数年前のことです……。

そう言って藤嶺警部は京都の頃に居た記憶を思い出しながら語り始めた。

数年前_京都では連続殺人事件があった。そして藤嶺警部はこの事件を担当する若き一人の刑事であった。

犯人と被害者に面識は一人を残して他の全員が無かったと言う。

そしてその事件を引き起こす原因となった女性は被害者でもあった。犯人の一方的な恨みが最初の被害者を作りそして似た特徴を持つ女性を次々に襲っていったと言う。

そして犯人の事情聴取を担当したのは未だ当時若き藤嶺刑事である。
犯人を逮捕出来たのは藤嶺刑事に情報提供者が居た為と言う事は本人と当時のバディを組んでいた刑事以外知らないのであった。

当時バディを組んでいた刑事の名前は紗枝房と言う男刑事。彼は藤嶺刑事と一緒に変わり者のコンビとして警察内では有名であった。

ー「紗枝房刑事、所轄の宮山警部補から御電話が」
「わかった、変わろう」

京都の警察署内の刑事課_さ未だ殺人事件のおこる前のこと。そしてその犯人から電話だとは誰も夢にも露にも思って居ない事であった。

「御電話変わりました。紗枝房です。御用件は?」

電話の向こうで一息つく音とガシャンと言う大きな硝子が割れた様な音が受話器を通して紗枝房刑事の耳に伝えられた。そして機械で声を変えているのか機械音声の様な感じの男声が聞こえてきた。

「《済まないね、音がデカくて》」

音を聞こうとしたら先に受話器の向こう側から謝罪が入ってしまいそれ以上追及は難しい_と判断してしまった。其れが後に大きな過ちであると知らずに。

「いぇ、此方は構いません」

其れから10分は二人の押し問答と会話が続いた。

_10分後。一方的に電話を切られた。

「何だったんだ……?」
電話の内容が理解できない素振りと傍にいた刑事に先程の内容を話しつつ理解を求めた。

「其れは…もし本当なら警備体制を引くべきかと」

「だよなぁ……もし本当ならだけどな…お前ならどうする?」

「俺ならひきます。万が一に備え民間の安全を守るのが俺らですから」

……そうか。だが向こうは、“もしひいたら本当に実行する”と先に強く念を押された」

「なっ……!其れは此方が引く可能性が有るのを分かっての……!?」

思考回路を此方側の先をいかれていた事に傍で話を聞いている刑事は驚愕を驚きを隠せなかった。

「どうやらその用らしい_だが宮山警部補は何故機械音声地味た事を?」

「確かに、同じ所轄の違えど刑事である紗枝房刑事になぜ態々……?」

紗枝房刑事は敢えてボーカーフェイスを貫く物の内心は焦りと不安そして疑問と言う様々な感情が渦巻いていた。

ー 藤嶺刑事寄り言伝が一件。
お聞きになられますか?紗枝房刑事。
「あぁ、頼む」
ー分かりました。「立て込んでる事件は従兄弟にも手伝わせる」だそうです。
ピッーと言う音と共に切れた。

「従兄弟どの、ねェ…一般人に頼らねばならぬほどの事件か_」

世間はこの報道であれやこれやと物を言っており、警察内は対処・事件解決に勤しんでいる中このバディを組む若き刑事二人は各々のやり方で動こうとしていた。

京都過去編 ・第二話に続く__

次回 前半は東京、後半から続きである。





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