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連載 週刊誌という「世界」

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常に賛否を浴びる週刊誌というメディアではどのような人が働いているのか。週刊誌記者を18年やりフリーに転じた筆者が体験的週刊誌論を執筆していきます。週刊誌というメディアが存続してい…
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#週刊誌

コラム 元週刊誌記者の呟き…

僕は短気だ。そして元週刊誌記者だけど、週刊誌の仕事が好きだった。 だからこそ同業の軽口に…

週刊誌という「世界」#11 スキャンダルという危険な罠(前編)

「彼女が議員会館にいるから合流して」 夕方17時、新聞記者からこう電話を受けた僕は衆議院…

週刊誌という「世界」#9 スター記者と週刊誌的「正義」の話

「失礼します!」 鉄の扉を開けると、そこには喧嘩の強そうな先輩記者がいた。 「おう座れや…

週刊誌という「世界」 #8 ”狂った季節”のはじまり 新章:週刊文春編

僕にとって2006年は”狂った年”だった。 年明け早々の1月16日、東京地検特捜部が「証…

2006年の週刊文春 エース記者の卒業 (週刊誌という世界 #番外編)

週刊文春(10月14日号)の右トップ記事「岸田政権を壊す男 甘利明のウソ」という記事を読…

週刊誌という「世界」#7 任侠と人情の間~FRIDAY編 最終回

女性は「失礼します」と言った 「飯島秘書官について取材したいので、記事の詳細についてお聞…

週刊誌という「世界」#6 毎日の張込みで学んだ"仕事訓"

首相秘書官を直撃飯島秘書官の記事は独走スクープという形で話題となり、フライデーは数週間に渡って続報記事を出し続けた。業者との関係、怪しい公共事業、謎の補助金――。掘るほどにいろんな疑惑が湧きだしてきた。その後、いくつかのメディアも後追い報道を行うなど、業界内を騒がせた。 さらに、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったノンフィクション作家の佐野眞一氏までが議論に参戦する展開となったのは意外だった。佐野氏はフライデーが報じた飯島氏の疑惑について、本人インタビューを行い報道を批判したのだ

週刊誌という「世界」#5 「初スクープ」は突然に――

僕が記者になった少し前の時代から、週刊誌は斜陽の時代を迎えていた。 「フライデー」は最盛…

週刊誌という「世界」#4 ライターから記者へ転じた”理由”

「ジャーナリズム文章教室」同様に、ノンフィクションライター講座」も講義後は講師と生徒を交…