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スマホの電池、あとわずかと音がする 「そろそろ休ませて」と音がする それでもついつい、あ…
映画が終わり、席を立つ でも、まだ空気に溶ける夢がある 静かに消えていく、エンドロールの名…
くしゃっと乱れた、書類の山 一枚ずつ、角を合わせれば まるで心も、整っていく 小さなことを…
バッグの中 ぐちゃぐちゃになった イヤホンのコード 絡まりほどいて やっと音楽 でも、なん…
消しゴムで、消したはず だけど、かすかに残る文字の影 過去も間違いも、完全には消せないけ…
真夜中、時計の針は午前1時を指していた。竜也は、疲労困憊し、家のドアを開けた。今日もしん…
くるくると、電波悪くて ため息ひとつ ふと見上げた、今日の空 何だかすごく、澄んでいた (あかみね)
袋の底の 飴玉ひとつ 甘ささえ 忘れた頃に そっと蘇る (あかみね)
割りばしの線に沿って まっすぐ割りたいだけなのに いつもどこか 少しだけズレてしまう この…
牛乳を、そっと注ぐつもりが ドバッとあふれて焦る朝 そういうことか 人生は予告なし 何が起…
スーパーの棚が空っぽ いつもの商品が見当たらない 小さなことで、ざわめく心 こんな時こそ …
エスカレーターに揺られながら ただ運ばれるのは、簡単だけど 最後の一歩は、誰にも頼れない …
男はシャワーの水を浴びながら、ぼんやりと考えごとをしていた。今日の仕事でのミス、上司との…
歩道橋から見た車たち 前へ前へと急いでる でも、どこかで追いつかれて また抜かされてしまうんだ ふと、思う ああ、速さだけじゃないんだって 少し歩幅を緩めれば 見えてくるかも、新たな景色 (あかみね)