見出し画像

MECHWARRIOR 2 DOS&Win95版 インストール&起動方法

メックウォリアにとって、闘うことこそが人生。安らぎは死を迎える時のみ訪れるのだ。 

Mechwarrior2 パッケージ裏

1,前書き

Mech2 Win95版はWin10では動かないのでDOS+Win95版を入手。ところがMechVMではPentium版と誤認識され、DOS版を導入できなかったので手動でのインストール方法をメモ。

現在の環境で気軽にメック2を遊びたい場合、MechVMで公式に対応しているDOS版のみのものか+Netmech版の購入が最善かと。ちなみに米版の傭兵部隊はDOSとWin95版の同梱なので、そのままインストールできるはず。

2,インストール

MechVMをDLして解凍。置き場所はどこでも構いませんが、ここでは説明のためCドライブ直下のmech2フォルダ下とします。

例 C:\Mech2\MechVM-win32-2020-03-05

MechVMを起動してInstall+ImportタブよりInstall MW2:~(Pentium Edition)を選択。MechVMフォルダ→gamesフォルダにMW2-31stフォルダが作成される。

例 C:\Mech2\MechVM-win32-2020-03-05\games\mw2-31st

MVM付属のDOS-BOX 0.74ではMech2 Dos+Win版のCDが正常に読み込めないので、ImgBurnを使用して.Binと.CurのCDイメージを作成。方法は省略。
0.71では正常に読み込めるらしいが長くなるので割愛。

作成したCDイメージを Mech2フォルダに配置。
例 C:\Mech2\Mech2.bin C:\Mech2\Mech2.cur

MechVM→DOSBOx→doxbox.confをテキストエディタで編集。ここからが重要。

まず、設定項目のfullscreen=trueをfullscreenf=falseに変更すると作業が楽に。次に最後尾の項目[autoexec]の

[autoexec]

Lines in this section will be run at startup.

@echo off
IPXNET CONNECT mech2.org 10000
keyb gr
path c:\bat;z:
mount c ..\games

これを下記のように編集

[autoexec]

Lines in this section will be run at startup.

@echo off
IPXNET CONNECT mech2.org 10000
path c:\bat;z:
mount c ..\games\mw2-31st
imgmount d c:\mech2\MECH2.cue -t iso
c:
mech2

このように変更して上書き。説明すると
mount c ..\games\mw2-31st ←MVM~games下にあるM2-31stフォルダをDOSBoxのCドライブHDDに指定
imgmount d c:\mech2\MECH2.cue -t iso ←Mech2.cueをDOSBoxのDドライブCDに指定
c: ←DOSBoxのCドライブより…
mech2 ←MECH2.exeを自動で実行、という流れ。
keyb grを削除するとDOSBox内で日本語キーボードを使用できるが、MW2をプレイする限りならそのままでも。

DOSBox.exeを起動してゲームを開始し、正常に動くかを確認。MechVMを介さずに直接DOSBoxでインストールするとMIDIとCD音源を切り替えられるはず。

3,起動と設定

ゲーム起動後のオプション設定はEcsキーから。
Combat Variablesで解像度なのど設定変更。DOS版は最初から1024x768の解像度が選択できます。素晴らしいです。

キー設定。マウスを使用する場合はジョイスティックを無効に。MW2のキー設定は癖が強いのに加えてDOSBoxの仕様上、日本語キーボードとの相性が悪く混乱しますが、とにかく最小限の変更でいい感じのマッピング例でも。

矢印/テンキーでスロットル操作、+-でズーム操作に変更。7,9,1,3には 使用頻度の高い ターゲット選択とナビポイント切り替えなどを割り当て。

NEXT PAGEで次のページへ。右クリックでキーの削除。マウスの上下反転はTurret TiltのU/Dをクリックで切り替え。Up/DownArrowがテンキーの8と9に該当、GrayUp/DownArrowが矢印キーに該当。GreyPlus/Minusがテンキー側の+-。

Save Customを選択してAccept Config and Exitで終了。手順を飛ばすと反映されない。キーマップを再変更する際はLoad Customで読み込んでから編集します。

重要なキーその他思いついたことのメモ。後で別の記事と統合。

\ 武器射撃モード切り替え
Shift+数字 武器グループ指定
X レーダー範囲切り替え
N 次のウェイポイントへ
E 近くの敵をターゲット
Ctrl+矢印 内部・外部カメラ視点移動。テンキーの5でリセット
B 僚機への指示 僚機は指示がない限り積極的に攻撃しない
O 作動停止の強制解除 無茶すると熱暴走で爆発
S  作動停止 / 復帰 自然放熱を待つより停止させた方が熱処理が早いかも
Backspace 前進・後退切り替え
F12 作戦目的の表示
Crrl+E 自動脱出の有効化。雰囲気要素。

4,既知の問題

・メニューのBGMがMIDI音源になる(プレイ中はCD音源)

・ミサイルが射出直後に爆発する
DOSBoxの動作CPUが速すぎるのが原因で、Ctrl+F11で速度を一段下げると解決する。doxbox.conf内のCPU Cycles=の値をautoから変更するとハングする可能性がある。

・ジャンプジェットが回復しない、回復が非常に遅い
これもCPUが原因。前記方法で解決。

5,Q&A

Q:マウスが使えない
A:キー設定からジョイスティックを無効化

DOS-BOXから抜けられない!
Windowsキー。全画面表示の切り替えはAlt+F4。
フリーズでお手上げのときはCtrl+Alt+Delでユーザーごと抜けます。

Q:結局どの版を買えばいいの
A:北米DOS版かWin95+DOS+Netmech版を。DOS版は1.1パッチの導入が必要なので、強いて言うなら後者を。

Q,面白い?
A,本当に面白いです。名作です。

6,おわりに

古い時代のものですが、本当に魅力の詰まった作品です。必要最小限のエフェクトに美しくシンプルな背景のグラデーション、印象に残る電子音楽。プレイに障らない添える程度の物語に、一度では調べきれない膨大な舞台背景。そして何より優れたバランスと遊びの自由度、これらの要素があわさってゲームプレイの楽しさに拍車を掛けています。もちろん、無骨で飾り気のないデザインのメックたちも魅力的です。

さておき。DOSBoxの設定に少し慣れたので日本語版MW2をDOSで起動できないか試しましたが、ファイル自体がないので無理でした。傭兵部隊はDOS経由でインストールできますが、起動するのはNetmechのみで本編のプレイにはどうしても昔のWin環境が必要です。

考察。DOSBoxで問題なく動作するにも関わらず、なぜ再販できないのかを考えたときに真っ先に日本語版で削除されたメック3機が思い当たりましたが、シリーズの3も4もコマンダーも再販してないので関係はなさそう。権利がマイクロソフト移った後も各所を転々としているので色々と難しいのかもしれません。

6,リンク

Mech VM 導入に必要なツール。MW2をWin10に対応させる企画が進行中。

DOSBox Forum CDが読み込めないトラブル解決の助けになりました。感謝。

メックウォーリア2日本語版起動&攻略 Win95版を中心にまとめた記事。
メックウォーリア3日本語版インストール手順 おまけで書いたもの。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?