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大好きなお姉ちゃんたちと

今日はお姉ちゃんたちとリモート映画鑑賞会をした。
初めての試みである。

お姉ちゃんたちは九州の別々の県、私は四国にいる。
私が九州にいた時は一番上のお姉ちゃんの近くに住んで、事あるごとに一緒に時間を過ごしていた。友達の少ない私にとっては友達の存在にも近い家族だ。

好みをお互い理解し合っているので、おすすめの映画やドラマの情報を交換し合ったり、一緒に買い物に行ったり、恋愛相談も友達よりもお姉ちゃんにすることの方が多かった。

ホラー映画は1番目のお姉ちゃんと3番目のお姉ちゃんが好きで、2番目のお姉ちゃんと私は苦手。

私たちは四人姉妹だ。
今日は一番上のお姉ちゃんと3番目のお姉ちゃんとホラー映画を見た。

ホラー映画といってもほとんどグロくも怖い描写もなく、ストーリー重視の爽快感のある面白い映画だった。
「ハッピーデスデイ」とその続編「ハッピーデスデイ2U」だ。

3人とも「怖くないね」とか「犯人誰やろ」とか「いけいけ!やったれ!」と時々感想を言い合うだけで半分以上は静かに映画を楽しんでいたと思う。

私たちはコロナの自粛期間中から時々電話をするのだけど、電話中であっても無言の時間が長く続く時がある。私はお昼だというのに寝落ちしている時もある。
「そろそろ切るよ、起きて」と三番目のお姉ちゃんに電話で起こされると1番目のお姉ちゃんはもういなかったり。

気づけば6時間以上電話していた。なんてこともザラにあった。

無言でも電話で繋がっていればみんな家に一人じゃなくて、一緒にいる気分になれる。寂しくない。

時期が時期なのでまだ実家には帰れないんだけど、今実家には誰も住んでいない。時々帰ってみれば家の中に蜘蛛の巣が貼られていたり、浴室の壁にツタが生えていたり、また浴室の壁の亀裂から水が飛び出てきたり、クーラーは効かないから夏とか盆とか地獄だし、室外機は潮風でボロボロで形を保つのもやっとって感じだし、クーラー買おうってなったら取り付け業者がうちの地域は担当できないって断られたりした。あの甲高い声の元社長のテレビショッピングの会社が。元社長の地元に近い地域なのに。

そんなうちの家は、もうそろそろ寿命が近いと思う。

そうなると、私たち姉妹が家族として純粋に「帰る」ことができる場所はなくなる。集まるときは誰かの家だろうか。もう実家の名字とは決別してしまった私たちのどこかの。

でも、電話でつながっている時、不思議と実家にいる時のような感覚になる。
そこにいるのが当たり前な家族が、当たり前に声の届くところにいる。
それぞれが好きなことをしながら、寄り添っている。

家族ってなんだって、私はよく思う。
うちの家族の辿ってきた軌跡はそう思わせる出来事がたくさんあった。
今でも家族ってなんなんだろうなと苦い思い出と共に思わせられる。

でも私の家族はきっとなくなりはしない。
もし将来実家がなくなったとしても。

お仕事が忙しかったり、誘う項目が悪くて2番目のお姉ちゃんとは中々タイミングが合わないし、どうしても4人揃うのは直接でも電話でも難しいけどその存在を感じる。みんなお互いを大切に思い、心配し、労い、必要としている。

私はお姉ちゃんたちが大好きだ。
またこうして映画を見たり、ゲームをしたり、ただ話すだけでもいい。
ずっと家族で仲良くしていきたい。


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