見出し画像

デリー①

今朝、デリーの街に着いた。デリーでは3日ほど観光するつもりでいた。そして到着から10時間後の今、次の街へ向かう電車に乗っている。どうしてこうなった。

ニューデリー駅に着いた時、まずは今日の宿を探そうと駅の裏側に広がるメインバザールを目指した。駅から出てまず目に入るのはオートリクシャーのドライバー達。何人もこっちに向かってくる。全て無視するつもりだったが、「お前どっから来た?ネパールだろ?ネパール顔だ」という声に思わず反応してしまった。その後もそいつはずっと着いてくる。チップはあげないと言っても着いてくる。親切心でやってるのかな?と思ったが最後にはチップを強請ってきた。あげなかったけど。

画像1

駅の上に架かる橋から裏に抜けられないかと階段を探す。階段の前でそっちには行けないと止められた。デモが起きてるから許可証がないと入れない、と。これが詐欺なのは「地球の歩き方」で予習済みである。本当は許可証どころかデモも存在しない。許可証代としてお金を騙し取るのだ。どうしても通してくれなかったので諦めて駅を迂回することにした。

しばらく歩いていると「旅行者か?ネパール人だろ?」と声をかけられた。また反応してしまった。ヨガの先生をしてるらしい男がずっと着いてくる。チップはあげないと言ってもそんなのいらないよ!と着いてくる。どうせあげないし途中まで話してるか、と一緒に歩くことにした。彼は日本にも教え子がいるらしく、名古屋の教え子からこれ貰った!と来てるTシャツを見せてきた。日本語で会津って書いてた。

画像2

彼との会話は結構楽しかった。メインバザールから遠ざかってるのにも気付かないほどに。この後、僕は今までで1番大きなミスをする。旅を始めてこんなに帰りたいと思ったことは無い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?