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ルドルフの妄想 サンドマンの眠り砂         

サンドマンの眠り砂・・・金融体制の白日夢

長い間お休みをしておりました。現状の推移を把握し、次の進展を考えると、まあ、筆は進みませんでしたね。ウクライナ紛争開始直後、次はイスラエルから中東紛争へ、そして日本のゴタゴタへと舞台は展開する、同じような想定をする方もいらっしゃいました、確かに。この想定は大きな苦痛を伴う変革であり、当時の風潮の内では、いたずらに危機感を煽ることになりそうで、私としては、ただただ傍観させて頂いておりました。
しかしどうやら、2024年9月となり、一連の出来事もクライマックスに近づき、抗えない現実として直面する時が訪れたように感じます。
 
私の妄想も含んでおりますが、考え(妄想)を多岐にわたる事柄ごとに、まとめておきたいと思い、ここに記します。雑文のほど恐縮です。


表題 ザントマン 『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%B3
ドイツなどヨーロッパ諸国の民間伝承に登場する睡魔
英語読みでサンドマンSandman)、また砂男ともいう。
彼は夜更けになると人々の目の中に砂を投げ込む。すると、人々は目が開けられなくなり、眠らずにはいられなくなってしまうという。

§1 金融体制の白日夢:複利計算の存在

金融体制の白日夢は、①ミクロでは利子の扱い、主に複利計算の存在。
②マクロでは中央銀行制度、通貨発行に伴う利益供与、そして金融支配による隷属国家化。その主な土台となる基軸通貨ドルの存在。
などと考えております。
絶対悪と見ている訳ではありませんよ、人類史の中、通り過ぎてゆく残影なのだろうと思っている次第です。

複利については、
「複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う(“Compound interest is man’s greatest invention. He who understands it, earns it. He who doesn’t pays it.”)」 :アルバート・アインシュタイン
 
確かに人類による最大の発明とも言われますが、アインシュタインのこの褒めようは、少し引いてしまいますね。確かアインシュタインもユダヤの方と記憶していますが、この複利の他に、シミュレーション仮説やスピノザの汎神論への共感も語っています。まあ多岐に渡る天才なのでしょう。
 
*汎神論
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%8E%E7%A5%9E%E8%AB%96
 
個人的には、この複利計算は好きではありません、私の年代ではマイホーム・マイカーなどが人生成功の証のように扱われていましたが、まあ本人次第とは言え、マイホーム・マイカーのローンで一生首輪を付けられた感じがしましたよ。
このローン返済に費やした時間やプレッシャーを、何か別のことへ振り向けることが出来たら、多くの人がより充実した生活を送れたのだろうなあ、と思ったりします。
 
日本と比較すると、信仰を民族の倫理感や道徳心の中心におく民族は多いですよね、最近世界的に無神論者が増えたかに聞きますが、まだまだ日本人とは大きく異なると思います。
 
ユダヤの方々は、複利計算推進派というイメージですが、ユダヤ教の教えにおいては、そうではないようです。
 
「ヨベルの年」という言葉を、最近のユダヤ教に関する話題でよく耳にいたします。ユダヤ教では安息日である「シュミータ」という概念があるそうです。今まで聞いたことも無かったけど。
 
ユダヤ安息年シュミータ(Shemitah)のサイクルと日経平均の関係 pyonによるTVC:NI225の分析 — TradingView

上記ウィキペディア(Wikipedia)より抜粋

ユダヤ暦では、7年ごとに「シュミータ」と呼ばれる「安息年」があり、それを7回繰り返した翌年に、50年に1度の大恩赦の年(ヨベルの年)を迎えることになります。カトリック教会では、25年に1度「聖年」として記念してきた。すべてのものが元に戻る年。

ただ、年の数え方は多くの解釈があるらしく、明確ではありませんが、2022年9月26日から始まる年と言われています。
 
要約するとユダヤ教の教えでは、利息を取ることを名誉な行為とは考えておらず、50年ごとのヨベルの年に、借金などの帳消し、奴隷の解放とすべてをリッセトすることを求めています。まあ過去の実績を確認した訳ではありませんが。

この複利計算は、アインシュタインの言葉にあるように、勝者と敗者を生み出し、この勝者の頂点に立つ者により現在の金融支配が描かれます。この底辺から頂点に至るピラミッド、その強固な枠組みは、いつか取り払わなければならないものと信じていますよ、本当に。
枠組みを取り払うことは、多くの人々の人生観や社会生活全般に影響することでしょう。1%と99%のお話を出すまでもなく、99%が何ら疑問を感じず、現状の生活に甘んじるのか、このピラミッド社会のあり方に疑問を呈するのか、そして、この宗教倫理や道徳観と、どう折り合いを付けるのかが課題となります。日本の場合、お上に従う国民性ですし、貨幣については、神性まで感じているかもしれませんからね。貨幣→オサツ→お札 神棚に祀りそうですものね。
まあ改善までは時間がかかりそうです。複利で生活している人、結構多い気がしますしね。

§2 金融体制の白日夢:基軸通貨ドルの存在

ロシア連邦によるウクライナ軍事作戦、あるいはロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻後、「サンドマン作戦」という言葉を見かけるようになります。
*2022年2月24日より開始されたロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻

Operation Sandman(サンドマン作戦)
 私の範囲では2022年4~5月ごろかと記憶しております。
サンドマン作戦とは 多くの国が協力して、保有する米国債を同時に売却し、米ドルを崩壊させるというものです。
具体的には、2023年に計画されていた、BRICS諸国による米国への協調攻撃と言われております。 少なくとも2兆ドル以上の米国債の協調的売却が含まれる予定で、これにより米国の債券市場が崩壊し、その直後に株式市場も崩壊するシナリオのようです。

実際のところ、上記のような攻撃的行動はなされませんでしたが、基軸通貨ドルの崩壊は進んでおりますよね。現状では、西側諸国には代替できる貨幣も手段も無いため、引き続き米国ドルを利用しているように思えます。
ここでざっくりと、基軸通貨ドルにまつわる経緯を(思い込みもありますのでご理解のほどを)。

ペトロダラーの経緯
1960年代ベトナム戦争でドル大量発行 欧州各国が金への交換を要求→金保  
有高半減
   第二次世界大戦終了後、アメリカの時代ですね、パックス・アメリカ
   ーナ!ただし、さすがに西側諸国によるドルの買い支えも、限界にい
   たります。やがてドル紙幣ではなく金塊での米国債の支払いを要求し
   はじめました。このことにより、米国の潤沢に保有されていた金塊も 
   半減したと噂されます。フォートノックス陸軍基地に保管される金塊
   は有名ですね。
 1971年ニクソンショック 金本位制停止を宣言。
   これ以上の金塊流出は避けたいところ、また西側世界1強体制の自信
   もあったのでしょうかね。
1974年サウジアラビア(キッシンジャー)秘密軍事協定の代わりに、40年間石油取引をドルのみと合意。
   サウジアラビアとは建国以来の協力関係ですからね、英国の3枚舌外
   交の代償である中東の政治不安の御陰とも言えますが。この結果、石  
   油取引の為、各国がドルを保有することとなります。これは金本位制
   から石油本位制へ移行とも言えますね。プーチン大統領のブリッグス 
   通貨と同じでしょうか。
2003年イラク(フセイン大統領) ユーロによる石油取引開始を検討。
   まあ火種になりますよね、イラク戦争勃発。
2011年リビア(カダフィ大佐) 金本位制を提案。
   これも不穏な発言でしたね。リビア内戦勃発。   
2021年サウジアラビア 人民元石油取引を了承。 ただし、21年ロシアと軍
事協定を締結。
   これって保険ですかね、米国との盟友関係を終わらせることの。
2023年10月 BRICS新通貨制度への移行開始
   詳しい情報を取得しておりませんが、BRICS内の貿易通貨として
   すでに機能しているようですね。
   参加希望の国が50カ国を超えるとの見方もあり、調整に時間はかかる
   のでしょうけど。
   同時期、米国テキサスで金本位制の通貨が動きはじめています。

「連邦準備制度の終わり」に向かうアメリカ:テキサス州議会で、「実物の金(ゴールド)に100%裏打ちされた通貨」を作成する法案が可決される

「金本位制」復活へ向かう世界 兆しはすでに存在している

ロシア提唱のBRICS新通貨制度や、トランプドルも含め、世界的な金・資源本位制への移行は、経済的には大混乱を招くと思いますが、私としては認めざるを得ないことだと認識しております。リーマンショック時もそうでしたが、マネーゲーム化した貨幣量はもはや人間の理解を超えていますよ。実体経済から乖離した莫大な貨幣量に、本来の価値があるものなのか、その本質に疑問を感じざるを得ません。
まあ実体経済の貨幣量に圧縮すると、大変なことになりそうですけどね。兌換紙幣の発行は、実体経済と貨幣数量の乖離を正す訳ですから。

§3 金融体制の白日夢:中央銀行による貨幣支配

ところで基軸通貨を代えるだけであれば、経済支配の体系は顔を変えて続きます。その背景にある金融経済体制に改変の手を入れなければ、何も変わりませんね。
この件につき、2022年のイタリア:メローニ首相がフランス:マクロン大統領を批判した動画はうってつけの内容でした、探していたら下記サイトが丁寧に解説されていたので、ご紹介いたします。

ヨーロッパに搾取され続けるアフリカ

もはやご存じのことと思いますが、日本銀行も一応民間企業ですよね。株式も形だけにしろ、公開されていますし。まあスイスなど国が中央銀行を運営する国もありますので、すべての国ではありませんが、英米の関係国の多くで民間による中央銀行が設立されています。もちろんその大株主は特定の方々になりますが。
米国・日本の大株主はロスチャイルド家の方々、日本の場合、彼らの保有額は発行済み株式の半数未満となっています。
当時の状況を振り返ると、明治15年(1882年)6月、日本銀行条例が制定され、同年10月10日、日本銀行が業務を開始するに至ります。日本銀行以前の明治初期は、太政官札が発行されていましたが、当初貿易に使用したくとも信用も無く、やっと認知されてきても、偽札が流通し始めるなど、苦労が絶えなかったようです。
*太政官札:明治政府によって慶応4年5月(1868年)から明治2年5月(1869年)まで発行された政府紙幣(不換紙幣)

ただし現在の日本の場合では、国営でも何も問題は無いと思いますけどね。まあ、独立直後の国や、政情不安の続く国、不安定な経済情勢の国、災害など危機に瀕している国などは、通貨発行を第三者に委託しなければならないかもしれませんが。
*トルコなどは、トルコリラより米ドルを日常生活で利用しているため、リラ下落の影響は少なかったようでしたしね。これは制度ではなく、生活の知恵となりますが。

何も貨幣を発行する度に、海外資本家へ貢ぐ必要もありませんし、貿易収支を見るまでもなく、日本の財・サービスへの国際的信頼度は高いですし、国営化に支障があるとは思えませんね。
ただ日本銀行国営化となったら、まあ金融システムは激変することでしょう。

上記が金融体制改変の目指すところでしょうか。まさに御維新(ごいっしん)ですね。
ところでサンドマンの眠り砂は、誰の目の中に投じられたのでしょう。何となく解りますね。大量のドルを抱いたまま、最後まで付き従い運命を共にする国のことは。


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