人生ってなんだろう(38)

ルドルフ 二拍四拍を迷う

お昼過ぎの時間に、私鉄沿線の練馬駅にある東神社へ参拝に伺いました。本来年明けが良いのでしょうが、いろいろございまして、早めのご参拝といたします。まあ帰りに、どこぞの暖簾を潜ろうかなとの思いもありましたが。
以前体調が思わしくないおりに、偶然訪れましたが、その時は何やら元気を貰ったような気がしたものです。Webで見ると、パワースポットとの評判もあるそうですね。

駅からほど近い、夜は飲み屋街に変わる通りをしばらく歩くと、東神社は現れます。幟や案内など目に付く表示はございません。ただ、薄い緑を感じさせる塀に囲まれた施設であります。入り口を観るまでは、何の施設であるかは判らないでしょうね。神社正面の入り口は鳥居ではなく、注連柱(しめばしら)となっています。注連柱(しめばしら)とは、主に二本の石柱の間に注連縄(しめなわ)を張ったものを言い、鳥居の原型とも言われます。また手水舎も無く、替りに「お水取り」が出来る「天明水」という湧水があります。

この東神社は大正時代に出来た宗派の神社で、主祭神は天津神(あまつかみ)の天照大御神、国津神(くにつかみ)の八大龍神を祀られておりました。拝礼の形式も、出雲大社で行われる「二拝四拍手一拝」となります。多くの神社は「二拝二拍手一拝」ですが、まあ伊勢神宮と出雲大社をまとめて参拝する感じでしょうか。この表現は少し罰が当たりそうかな。一般的な神社と比べて、独特な感じもいたしますが、こちらの「お水取り」は『金融関係』の方には評判らしく、ご利益があると言われています。私が境内をうろうろしていた時も、スーツ姿の男性や若い主婦らしき女性が、相次いで顔を出されていました。

祀られている二柱の主神を詣でて、お水取りをする流れとなります。お水取りには方角を確認しなければいけませんので、参拝後に社務所へ、方角の確認に伺いました。手前に置かれてあるお札などを拝見しながら、社務所の方を待ちます。出てこられた年配の女性にお札や御守りのことを尋ねた後、お水取りの方角をご教授頂きました。
こちらの神社では生れた年月で、9つの方角を毎月割り当てているようです。順番に回しているのではなく、その都度変えられているみたいですね。私がお伺いした時は、西の方角に、3つも割り当てられていました。そして毎月、厄月が定められていて、その月は注意が必要な月であるとの話でした。普通は厄年などと言いますが、こちらは厄月のようですね。
私の方角は南西とのことで、水場の南西に向かって、拝礼ののち、コップに入れた天明水を8度に分けて飲むことが作法とのことでした。丁寧にご指導頂いた甲斐もあり、無事参拝は終了です。少し咽ちゃいましたけどね。
以前訪れた時も、言われるがままに参拝を行い、何やら元気が出てきたことを覚えておりますが、今回もスッキリとした気持ちを頂戴したように思います。

神社を後にして、当然のように近くの暖簾を潜らせていただきました、ハイボール2杯で、結構ほろ酔い加減になりましたね。まあ神頼みより、ストレートに落ち着きますけど。しかし昼間なのに混んでいましたね。


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