写真のトーンについて
高校生のころ、アルバイトもさせてもらい色々お世話になっていた写真屋さんでネガをプリントしてもらう時、もっと濃く暗めに、とお願いして「なぜか鉄道ファンは暗い画が好きだ」と笑われたのを覚えている。
今でもカラープリントをアナログで仕上げてくれる貴重なお店である、フォートウエノの店長のお言葉だった。
コダクロームの色
コダクロームを初めて使ったのも、実はフォートウエノさんで、期限切れの24枚撮りをいただいたのが初めてだった。
何もわからずにISO64って初めてだと思いながら撮ってみた。
その発色をライトボックスで見て悪くないなと思ったが、本格的に使うようになったのは大学に入ってから。今思うとエマルジョンで発色が違ってとか面倒なのだが、濃いめだけど派手ではない発色は好みだった。ベルビアも試したけれど「これは俺の求める色じゃない」と感じていた。
デジタルになって
2009年にデジタルを導入しても濃い色が好みなのは変わらなかった。
もともとコダクロームがなくなったので、フィルムにこだわる理由が一つ無くなったのだけど、色の趣味は変わらなかった。
ただ、デジタルは加工が楽。Nikonのカメラでも色々なカラーモードが用意されているのだけど、基本はニュートラルかスタンダードで撮影。ある日、露出を失敗した画像を救おうとして色々やっていて、ふと明るくしてみたらちょっとパステル調で良いのかな、と思ったりした。
タムロンの150−600
このレンズは広田泉さんが優しい描写と褒めていたレンズ。自分が購入したのはそのお話を伺う前、Nikon純正の200−500とどちらにすべきか、ヨドバシカメラの店員さんに相談して2017年に購入していた。
ガチガチではないのだけど、別にピントが合わないとかはなく、写真て色々な方向性があるのだな、と50歳を過ぎてから色々思うようになった。
最後は色々なことをごちゃ混ぜにしてしまった感もあるけれど、昔からプラスXという柔らかいフィルムがあったり、印画紙でも1号から5号までとか幅広い表現があって、みんな色々活用されてきていた。
今はそれこそワンカットずつ、トーンを変えることも容易なので、いろんな描写を試していきたい。
(おわり)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?