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バウハウス展に来たれり。2020.9

東京ステーションギャラリー『きたれ、バウハウス展』の最終日に行く。事前チケット制で先週チケットを購入したので、今週になって急に台風が来て心配だったが、何とか天気がもって安心した。

美術に疎くても聞いた事のあるモダンデザインの源流となったドイツの美術学校。正直、美術自体も詳しく無いので展示内容は難しかった。何か作った物を見せるというより教育の在り方を見る。何となく知っている事と照らし合わせて『建築を最終的な教育の目標』として造形美術学校が何を教えていたのかを薄~く理解する。


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美術教育というのに憧れはあるが、実際に受けた事は無い。世に溢れている『結果』としてのデザインで目にする、あれやこれやの大河の一滴(さらに源流はあるのだろうが)を確認して、100年も前のデザインの古びなさに感心する。

正しく、美しく、調和という感じのでレタリングなどを見ると、眼の前の存在を先入観無しで美しく感じるのは何故かと、己に問いかけ考える内容だった。骨組みを見る美術の博物的展示。

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学校が存在したのは14年間という短い年月だが後世に与えた影響は大きい。しかし学校のあった間に諸々方向の変遷を遂げているのは知らなかった。高い志をもって集まった強いエネルギーは『うねり』を発生させて変化していったのだろうか。理解は及ばずとも強いスピリットは感じる。まさに教育は生き物。

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初期の『建築を最終的な教育の目標』とは、建築を人間に例えるなら、工芸、写真、デザインは各内臓という位置づけで個々が美しく機能して、調和を保つと存在としての霊性をより帯びるという感じか。教育カリキュラム図も何だか神秘主義っぽいので、そう解釈する。美術に対して純度の高い『求めよさらば与えられん』という教育資料がまとめて見れたのは、理解までには至らなくても、見て考えるきっかけになりそうで良かった。

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本当はイベントに参加して理解を深めると、より知る楽しさがあるのだろうが全て中止の憂き目に〜残念。用意していた人はもっと残念だろう。今年は何かと耐える年なのだ。

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