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吹き出物

喫茶店のトイレで、ふと鏡に目をやりポチッと鼻に赤い吹き出物に気づく

オモイオモワレフリフラレ、そんな意味づけを軽く拒否って笑

右でも左でも、上でも下でもない

私という多角形の重心。

ど真ん中だよと、あの人が薄い唇の端で意地悪く笑ってそうだ。

例えて言うならインドで下痢。下痢自体は不快だけど

インドを語るには下痢は絶対に外せないし、身体感覚は長く記憶に残り、長く苦しめば苦しむほど愛おしさに昇華される思い出だ。(消化不良なんだけどね)

吹き出物自体は忌むべき存在だけど

あの日とあの時とあの人とあの景色を右脳にダイレクトメールで思い出させてくれるから、鏡を見ながらこのまま消えないで欲しいなあと、アホなことを思ったりする。

大丈夫、そんな直ぐには治らないか笑



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