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つま先に聞く

時代遅れだとは知っているけど
子どもらは二人ともサブスクで音楽を聴いているのだけど
私は85パーセントくらいはCDから音を出して聴いている

もう少し子供が小さいときは
RADかけて~と懇願すると
仕方ねえなあと携帯から音を鳴らしてくれたのだけど
最近は子供らが耳が遠くなったのかしら
ママには今アジカンが足りないとか
くるりな気分だといって
それとなくお願いしてみても
シレエッとして叶うことはない

仕方ないと
ごそごそとCD棚の前に腰を下ろして(勿論しゃがんで)
どれどれとジャケット写真や背表紙の文字を追って
今日はやっぱり暑いからボブマーリーにしようと
醤油がないとお使いに出されたくせに寄り道してるうちに
何を買うのか忘れた小学生みたいに道草を楽しんでいる

しかし
なんて小論文みたいに笑
もしかしてnoteでしかしを使ったのは片手くらいかもしれない

いつも逆説か順接かわからなくなるし
どちらでもいけるきがするんだけど
まあいいや笑

上には上がいるもので
最近長女がレコードにハマり始めたので
出勤前の朝ごはん時に一緒にレコードから流れる音を聞いている

あ、この曲デビットボウイっぽいね

うん よくわかったね
平沢進さんデビットボウイ好きだからね
影響受けてるってあり得る

全然詳しくないし
そういう音楽的な知識でマウント取る気もないので
まあ前期認知症だからな笑
新しいことは覚えられないんだ

でも感じることはできる

その音の中のエッセンス
本質的なもの
デビットボウイがデビットボウイたるゆえんの音やメロディを

二曲目はなんやこれコミックバンドみたいな曲調に変調して
てゆうかこれが基調なんだろうけど
こういう音が好きなんだねえと
食パンを齧りながら耳を澄ませる

ママはテクノは苦手なんだよね
ループっていうか繰り返しがおんなじに聞こえちゃって
退屈になっちゃうの
それがちょっとずつ変化していくのが面白いって
感じられる集中力がないのかなあ

最近遠藤ミチロウさんのジャケットがコレクションに加わって
随分とまあ個性的なところに辿り着いたなあと思うけれど

本人にしてみれば
父親も大学時代にパンクバンドをやっていたのだから
当然のごとく遺伝子に導かれただけで
一枚一枚アルバムを聞くたびに、
父親の足跡をたどる旅をすることになるという
離れて暮らす親子に神様は随分と粋なプロットを用意しとるのやと

ドントシンクジャストフィールな選択に導かれていると
なんとも豊かに時間が流れます

赤毛はせっかくつま先に従ってインドまでイケたのに
東京に帰ってきたら現実にビビって不安に駆られて
ガチガチに頭で考えて選択してここまできた

でも病気をしてみて走馬灯を仮上映してみれば
あああ、あれでよかったんや!!と気づかされて
インドを自分に取り戻すべくリハビリに励んでいる


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