離れてみれば無くしてみればわかること
なんて考えるのもオカシイかも知れないけど笑
私にとって彼は、ニックドレイク、ピンクムーンのイメージだ。
動画はカバー。本家の演奏、歌声も是非聞いてみて欲しいけど、
ギターネックに重ねる手指の動きが見て欲しくて、
ライブ映像が見当たらなかったので、
この方、はっぴいえんどの風をあつめて等
日本の歌もカバーしていてオススメなのであげています
何十年も前に浴びたスポットライトなのか、
音楽の女神の微笑みをまた拝みたかったのか、
わからないけれど、
ミュージシャンとして不惑を過ぎても
迷いまくっている彼が大好きだったんだった。
なのに
結婚したら
ちゃんとふつうに勤めて稼いで家買って墓買って
生命保険入んなきゃだめだよって
いつまでライブとか高円寺とか言ってんの、
散々やり尽くしたのに、
いい加減大人になりなよ！と
不器用に生きる彼が好きだったのに、
父親なんだからと器用に生きるよう強制して矯正したから、
彼は自分に無い自分を求められ、窮鼠猫を噛む、苛立ち身構えるようになる
当然諍いは増え、口では敵わない彼は黙り込んでしまう
そりゃあそうだ。
スナフキンからギターを奪ったらもう誰かわかんないもんね！
彼にとっても同じだったろうと思う。
チコちゃんは何処に行ってしまったんだろうと。
どうしてインドではそのままでいいと言ってくれたのにと、
旅はもう終わったんだとキーキーして、
いつも現実と手続きと決断を迫るんだと。
生活を回すために私が大人にならなくっちゃと
ねじり鉢巻き巻いてやってきたけど。
生活を2人に合わせればよかったんだろうね。
ありもしない普通の暮らしに合わせて
私たちが変わるんじゃなくて。
好きを貫く勇気がなかったよ。
好きを売って生活の安定を買おうとした。
引き換えに一瞬で手に入るようなものじゃない
生活は作るものだ。
あのままで良かったのかもしれないね。
20年前の2人に会えたら言っとくよ。
いいや、答えはもう出ている。互いにそれぞれの人生を歩んでいる。
時間は不可逆。
現在は音のように一瞬で過去に消えていく。
もう戻れはしないし、戻りもしない。
あの頃には見えなかった景色。
でも、それが正しくて、
いま2人がそれぞれ別々に見ている景色が
間違っているわけでもないと思う。
憎しみをエネルギー源に燃やして生きるより
穏やかに振り返ることができた今夜の方がいい。
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