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東海道新幹線グリーン車 乗車記

 東海道・山陽新幹線には今まで数えきれないほど乗車してきましたが、ほとんどが自由席だった。主力車両の「のぞみ」には自由席が3両しかついておらず、毎回ホームに10分程前から並び、席の争奪戦を繰り広げていた。

今回も自由席でいいか。と、思っていた自分だったが、券売機の前に立つとなぜかグリーン席のボタンを押していた。東京~名古屋間のグリーン車を含む特急料金は8580円。普段だったら迷わず自由席だったが、勢いで購入してしまった。勢いとは怖いものです。

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 使用した後の切符の画像でごめんなさい。

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 9月21日午前10時30分、半袖半ズボンで大きなリュックとキャリーケースを持った若造が東京駅に着いた。車内で駅弁を食べようと、まずは東京駅で駅弁を購入。崎陽軒のシウマイ弁当。食べたことなかったけど、名前の聞いたことのある弁当だったので即購入。

自由席を使用する普段なら、数分前にホームに上がって席争奪戦を繰り広げるわけだが、今回は指定のグリーン席。そんなことはせずとも自分の席を確保できる。

11時9分発だったので、11時にホームに上がった。そして乗車。

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 誰もいない。購入したときは3分の1くらい埋まっていたはずなのに。でも、写真を撮ったらすぐに他の人もぞろぞろと車内に入ってきた。

 座席に座る。座席広っ、が最初の感想。その次に、隣の人との間にある手すり太っ。コンセントの差込口もそこにあった。そしてフットレストも2段階式になっていて、高さも自分の好きな位置に設定できる。一流の人達はいつでもこれに乗って、名古屋や大阪に行けると思うと、自分も頑張らなきゃなってなるわ。

 11時9分出発。さらば東京。次に来るのは多分2月だろう。有楽町、新橋といった東京の核となる場所を眺めながら、自分も一流サラリーマンの気分を味わった。そして、ふっと周りを見ると立派な大人たちばかりだ。グリーン車に似つかわない自分が恥ずかしくなる。いつか絶対似合う男になってやる。一人小さなお子さんを連れた若ママがいた。あんな小さい時から、新幹線のグリーン車に乗れるなんて、贅沢な人生だな。

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 新横浜駅を出るとアテンダントさんが来ておしぼりを配り始めた。これは予習済み、知ってた。始めてもらうのに、毎度いただいてありがとうございますみたいな顔をして、受け取る。しかし、おしぼりを全員に配り終えたはずなのにアテンダントさんは車内を巡回している。よく見たら、ゴミの回収袋を持っていた。すんげぇや。自分も食べ終わった崎陽軒の弁当を回収してもらった。

 新幹線は静岡県のあたりを走行していた。自分は新幹線の中で作業をすることに憧れがある。なんか忙しく働いていて、仕事できそうっていうイメージがある。そこで、おぎやはぎのメガネびいきのコーナー「小木ゆっくり言葉」のネタを考えノートに書いていた。余談だが、翌週採用されてた。グリーン席にはこんな効果もあるのか。

 そんなこんなで名古屋。8580円で1時間36分か…、細かいことはいいや。楽しめたから。快適さは間違いない。いい意味で逆に眠れない。普通車に戻れなくなってしまうかもしれないと思ったが、翌日の山陽新幹線では、普通に自由席で乗っていた。

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