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もうどこにも行けないし、旅に出るように「九龍ジェネリックロマンス」を読もうぜ

こんばんは! #1ヶ月書くチャレンジ  6日目です。
今日のテーマは「今ハマっていること」

最近読んで、ずぶずぶと沼に沈むようにハマった漫画、
「九龍ジェネリックロマンス」についてお話ししようと思います。

(3話まで↓で読めるみたいです。現在1~5巻発売中。)tps://tonarinoyj.jp/episode/10834108156705514756

<あらすじ>
「恋は雨上がりのように」で人生の雨宿りを描いた最注目の俊英、最新作。 舞台は、東洋の魔窟・九龍城砦(くーろんじょうさい)。 20世紀最大の迷宮、巨大高層コンクリートスラムともいわれる街で織り成す働く30代男女のドラマ、人生の昼下がり。 優しいディストピアでおくる日常大人ロマンス、穏やかに新生活。
tps://tonarinoyj.jp/episode/10834108156705514756 より引用

※物語の根幹にかかわるようなネタバレは避けたつもりですが、注意してお進みください※

既に読まれた方はご存知だと思うのですが
この漫画ってすごく考察しがいのある世界観と設定ですよね。
でも私にとって、九龍(クーロン)やジェネリックテラの正体などはあまり大きな問題ではないので、それを語るのはパスします。

とにかく、九龍という空間がハチャメチャに好きだったので、今回は「いかに九龍が魅力的か」が伝わってほしいな……!と思います。

この漫画でできる体験は、ちょっと旅に似ています。行き先の九龍は、初めて訪れたはずなのにどうしてか懐かしくて、「いつかここに住みたい」と思わせられてしまう、そんな街でした。

「こうしようとした」のではなく「こうなっちゃった」街

九龍は、誰かが「こうしよう」と設計書を片手に指示を出しながらつくった街ではなく、そこに住む人たちが好き勝手に建てたり壊したりしながらその姿が形づくられている街だと思います。

だから一見、無秩序でごった煮な街なんだけれども、あるもの全てがそこに住む人の生活につながっている気がして、自然体な説得力があるんですよね。決して綺麗ではないし整理整頓されていないんだけど、町そのものにちゃんと表情があって、生気を感じることができます。
たくさんの住人がそれぞれ毎日生きてたら、こうなっちゃった。みたいな。実際にやったことを積み重ねるのが一番強いんだよねえ。

ご飯が美味しい

九龍には美味しそうなご飯屋さんがいっぱいあるんですよ。
工藤パイセンが好きな2人が勤める不動産屋近くにある中華料理屋の「水餃子」がすっごい美味しそう。黄金のスープとぷりぷりの水餃子。。。
そして奥まった場所にある屋台街の「黄昏横街」で2人が食べていた餡がトロトロで熱々な肉まんも剥きエビも、絶対美味しんだろうな〜〜〜〜!
(余談ですが、私はこの漫画を読むまで禁煙をしていたのに、これを読んで華麗に失敗しました。ちくしょう!でも、それくらい美味しそ〜〜〜に吸うんですよね彼ら。)どの場面も、ご飯に限らずシズル感満載です。お腹空いちゃう。

綺麗な人いっぱい

そしてなんといっても、街行く登場人物の彼らがほんと〜〜〜〜に「綺麗」なんです…… 私はまつげが長い人と眉毛がきれいな人が好きなんですが、この漫画については、もう「サイコ〜〜〜〜」としか言いようがない。皆んな綺麗だ〜〜〜ありがてえよ〜〜〜

個人的には、工藤さんの眉毛が好きすぎてふいに本をめくる親指でこう……撫でたくなります(撫でてます)
冷静に考えて、あまりにも工藤さんに職場にいて欲しすぎるな?シンプルに好き……。かっこいい……。
(作者:眉月じゅん先生の前作『恋は雨上がりのように』の店長が好きだった人には確実に刺さるんじゃないか、とも思うんだけど皆さんいかがですか。私はこういうどこか父や兄を思い浮かばせる男性にとても弱い。お願いだから面倒をみてくれ)

九龍は多分誰しもの中に必ずある町

ここまで九龍について書き連ねてみて思ったのは、九龍はきっと誰しもの心の中にある町なのだなあということです。だから行ったことないはずなのに懐かしいのだなと。
私が行ってきたように思いを馳せているのは、きっと漫画の中にある九龍というよりも、自分が「懐かしい」と感じるどこかのことなのかもしれません。

私の場合は、無意識でしたが上野、アメ横みたいな雰囲気を思い浮かべているみたいです。初めて一人暮らしをした街が上野に近くて、休みの日はよくさびしさを紛らわしにふらついてたんですよね。
「人がたくさんいるのに、誰も自分に興味がない」状態がとても心地よかった。さびしくないのに、ほっといてもらえる感じ。
(地元がかなり「ムラ文化」なのでなおさら。)
その場所を思い出しているとなんだかホッとして、誰かに話したいような、心の中に閉じ込めていたいような不思議な気持ちになります。

もし皆さんがこの漫画を読んだら、どんな場所を思い浮かべたかをぜひ聞いてみたいな!

長くなってしまった!この辺で終わりにします。
あと今回「ラブロマンス」についてほとんど話せなかったからまた別の機会に話せればいいな……!めちゃくちゃ思うところがありまくるのに……!

どこにも行けないこんな時だからこそ、自分の「懐かしい」に旅するのはきっと楽しいですよ。(もしまだ読んでなかったら、是非読んでみてください)

では、今日もおつかれさまでした。おやすみなさい!

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