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メンタルマゾが裸足で逃げ出すわ(『孤狼の血-LEVEL2-』を観ました)

※映画『孤狼の血-LEVEL2-』のネタバレを含みます※

お化け屋敷とジェットコースターを融合させたような鑑賞体験!!
観終わった時、疲れすぎて整体行こうかしらとすら思わせられる、圧倒的な恐怖によるエンターテイメント!!!無印とは全く違う楽しみ方をしてきました!!!

もしかして:これって実はホラー映画

私は恐怖を与える演技をする俳優さんが大好物なので、普段なら「ナメとんのかワレボゲェ!!!」に対して大体「最高もっとやって💕」と思っているはずなんだけれど。
そんなメンタルマゾがちょいちょい直視できなくなるほど怖い。あと前よりグロい。

特に、予告編の時点ですでに「こえーんだろうなあ」とは思っていたけど上林(鈴木亮平)!!

もう、極道というよりサイコキラーよ。キレどころがわからないし、ニコニコ笑ってたと思ったら急に真顔で「指詰めろ」って言うしコンマ0秒で東京タワー(?)みたいなのこめかみにぶっ刺してくるし、職場にいてほしくない社員ランキング堂々の一位すぎる。上司だったら最悪だよ。わんちゃん保護した部下には幸せになってほしい。

カーチェイス後、日岡(松坂桃李)が上林の車を覗き込むところなんか
「絶対急に上林出てくるよ〜〜〜〜泣」ってなってたから、その時点で上林はおばけかなんかだと思っちゃってたよね。ホラーなのよ。

はじめは、「神原さんそりゃないぜ……」って思ってたけど、さすがに同情した。この囚人の看守は貧乏くじすぎる。

でも、鈴木亮平氏の顔かっこよかったナ……(ファンです)(燃えよ剣も楽しみです)

県警サイドが極悪

とにかく県警率いる「権威側」が一枚上手だった今作。管理官(滝藤賢一)、やっぱ前回は染まりやすい若者を送ったのが失敗だったなって思ったのか、今回はきっちり熟成されたタヌキジジイを送り込んできましたね。ああいうのが一番怖いんだね。管理官、性根が腐っているだけでやはり仕事はできる男である。性根が腐っているだけで。

ただ今回は県警サイドが一番「とにかく自分たちに都合の悪い悪事を揉み消したいんじゃ!!!」っていう動機がわかりやすくて、自分に正直で清々しい悪でしたね。実際いたら困るけど、ワガママな奴を見ているのは好き。クソではあったが。

「俺ら一応、公務員だからさあ……」
って、そんな怖い顔の公務員いてたまるか。実際いるのかもしれんけど。でもあの顔の滝藤さんは至福だった。ありがてえ。メンタルマゾが喜んでます。

哀れな男、日岡

そして今回の日岡は踏んだり蹴ったりだったなー。
やっぱどんな関係性であれ昔の男引きずるのは良くないわ。永遠に追いつけないもん。死んでたら尚更よ。

瀬島さん「大上、罪な男よのお……」わたし「それな」

個人的に、この映画は「いなくなってしまった父親(大上)の面影に追いすがる息子(日岡)の話」だと思っていて。
ラストで日岡が、取り憑かれたように狼を探す様があまりにも哀れで、胸が苦しくなりました。一番好きなシーンである。






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