ペンネームは新人賞の評価対象なのか:創作のための戦訓講義78


事例概要

発端

※「がにまた」というペンネームの作品についた講評。ペンネームが減点対象とされているが……。

当初の見解

※あくまで作品への酷評がペンネームに及んだだけ?

※人名っぽくないことが問題?

※多くの小説指南、新人賞投稿のアドバイスでペンネームが重視されることはないはず。

※どうせペンネームは変えられるので。

※賞において「ペンネームが減点対象」と公言されたこと自体が問題を大きくしているのでは。

反応

※公式の講評だが発言者がコントロールできない文面だった可能性。

その他問題

※投稿作使い回しの問題。通常は行うべきではないが、使い回しの例自体はあるようだ。ある賞で最終候補まで残る作品が別の賞では一次落選とかもあるので……。

※賞に作品がそぐうかなど、作品のクオリティ自体とは無関係な部分で評価が決まることもあり、投稿者としてはできるだけ評価されやすい場所へ何度か出したいという欲望があるのは理解できる。

※できたら新作を出すべきだというのも分かるが……。

個人見解

 ペンネームの件が問題を大きくしたのは、多くの小説指南においてペンネームは後から変えられるから重視するポイントではない、とされる場合が多いからだろう。私のように創作をする者は一度ならず、この手の小説指南でペンネームについてこうした話を聞いたことがあるはずだ。

 それが公の講評において明確に「減点対象」とされたことが問題となる。おそらく作品の評価それ自体、そして賞の落選それ自体と明確につながるものではないと思われるが……。しかし公にそう言われた以上、どれほど評価に影響するのか、しないのかが知りたくなるのも事実だろう。

 ペンネームさえ整えれば自分の作品も通る、と思っているのではなく……。自分の作品をせっかく応募するのだから、できるだけ高く評価されやすそうな賞を選ぶし、できるだけノイズになる要素は排除したいと思うのも当然だ。

参考

※当該作品。気になるなら読んでみよう。


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