「コーレーグース」 ナガノ「ちいかわ島編」:創作のためのボキャブラ講義16

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題材

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意味

コーレーグース
 沖縄で主に用いられるトウガラシの加工食品。コーレーグース自体はトウガラシの沖縄方言。


解説

作品解説

 ナガノ作のSNSで連載されている漫画『ちいかわ』。大長編となる島編ではちいかわたちが普段の土地を離れてリゾート地のような島を訪れる。簡単な討伐任務で大量の報酬というあまりに怪しい文言につられてちいかわ作品のメンバーが大集合するが、そこには島民たちの罠があった。

 島に住む怪物セイレーンが島民たちを襲っている。その原因は、セイレーンのおつきの人魚が一匹、島民に食べられたからだという。問題に対処するうち、島民とセイレーンの関係も明らかになっていくが、問題解決の糸口は見えない。ひとまずセイレーンを無力化するべく、ちいかわたちは辛いカレーでセイレーンの特殊な歌声を封じる手に出る。

語義

 いわゆる郷土料理のひとつ。コーレーグース自体はトウガラシを意味する沖縄の方言のようだ。

 泡盛に島唐辛子を漬け込んだ調味料として使用する食材。沖縄そばなどに用いられるようだ。

補足

 ちいかわでは食事の描写がデフォルメ作品の割に緻密であるという特徴もある。島編でも登場した栗まんじゅうの描写などが分かりやすい例だ。シーサーと栗まんじゅうという、討伐に今まで参加してこなかったキャラをこの物語に絡める意味でもカレー作りを作戦にしたのはシンプルながら的確な展開だったと言えるだろう。

情報

作品情報

ナガノ『ちいかわ』

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