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お洒落は足元から。

お洒落の洒って酒じゃないんですよね。一本線ないんですよ。

完璧の璧って壁じゃないんですよ。下のつくりが玉なんですよね。

少し逸れましたが、今日はお洒落についての話。

お洒落について。なんて言えるほど僕はファッショニスタではないし、どっちかというと疎いくらいなんですが、こんな僕でも、かなり身だしなみには気を遣えるようになった方なんです。

高校生くらいまではほんとにクソみたいにダサくて。
いやー、本当に酷かった。

チェックのシャツの下に平気でボーダーのインナーとか着てたし、靴下なんて何を履いても同じだと思っていたし、まあ目も当てられない感じだったんですよね。

でも、人間、意識が変わる瞬間ってありますよね。
あ、今意識変わった!みたいな。

僕はお洒落についての意識が変わった瞬間が、明確に、人生で2回ほどありました。

今日はその一回目の意識が変わった瞬間について話しますね。

その瞬間とは、僕が中学3年生で、初めて彼女ができた時です。

これはあるあるだとは思うんですが、男って、初めて恋人ができたら一気に色気づきますよね。
僕もそんな感じでした。

当時付き合っていたその彼女は、僕と同じクラスの同級生の子でした。
その彼女は僕と同じ塾に通っていたんですが、その塾は土足禁止で、入ってすぐ横にある下駄箱に、履いてきた靴を入れて、スリッパに履き替える、というルールがありました。

ある日、彼女と一緒に、塾から帰ろうとした時、彼女が僕の靴を下駄箱から取ってくれたんですね。

「あー、ありがとう」

と僕が靴を受け取ろうとした時、彼女が神妙な面持ちで

「うん、全然いいんやけど、この靴何?」

と言ってきたんですよね。

この靴何?って何?

僕は一瞬意味がわからなかったんですが、僕の靴は、変だったようです。

というか変でした。
まあそれは、今考えれば分かります。

僕は当時、学校がない日はスニーカーを履かず、アウトドア用の、川の中でも履ける靴を履いていました。

水陸両用の靴。
かっこいいですよね。
響きは。水陸両用。戦車みたいで。ね。

いや、やっぱりかっこよくなかったです。
ダサかった。

少なくとも多感な時期に履いてはいけない靴。
対象年齢が多感な時期を避けて設定されている靴。

機能性に全振りしていて、デザインに少しも比重が置かれていない靴。
川の中に入るときにすら、ダサすぎて、できれば履きたくない靴。

裸足でいる方がお洒落な靴。

彼女の、この靴何?でハッとさせられた僕は、そこから足元には最低限の注意を払うようになりました。

ありがとう。その時の彼女。

まあでも、僕がスニーカーが好きになるのは、そこから4年も後の話なので、まだお洒落になったわけではないんですが。まあ少しはマシになったんです。

これが僕の、お洒落についての意識が変わった瞬間の一つ目です。

次回に続きます。


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