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あかるいよるに

「あかるいよるに、って何?何そのコンビ名」って聞かれることがごくたまーにあるんですけど、『あかるいよるに』ってback numberの曲の名前なんですよ。

ってことで今日は『あかるいよるに』の話。

去年の10月に養成所で相方を見つけてコンビを結成して、はや3ヶ月。いやーいろんなことがあった、ってほど激動の3ヶ月は、意外と過ごしておらず、有難いことに、ぬるっと、養成所内の選抜なんかにも、ギリギリ選んでいただいたりして。いやー。ほんと助かります。

まあ、僕たち『あかるいよるに』の話はこれくらいにしておいて、実は今日したいのは、曲の方。アルバム『MAGIC』の4曲目の方の。

突然なんですが、僕は、back numberが大好きでして。
ファンクラブに入って今年で10年目になるくらい、まあ所謂、古参ってやつでして、ライブツアーとかもまあほとんど欠かさず行ってきたんですね。

僕とback numberの出会いは、中学生2年生の頃。カウントダウンTVで披露されていた『青い春』を聞いて衝撃を受けました。ええ、かっこい!!ってなりまして。すぐに僕は、地元のTSUTAYAに走りました。

僕の地元、京都の長岡京市というところは、まあ田舎かと言われれば、微妙なくらいのところで(中学校の頃、校庭に猿が入ってきたりはした)、僕が中学生の頃、合法に音楽を聞くためには、地元で唯一のCDが置いてある場所、TSUTAYAに行く必要があったんです。

今はそのTSUTAYAはもうなくなって、スポーツジムになってしまったんですが、小さい頃から、僕はそこのTSUTAYAのヘビーユーザーでした。

どれくらいヘビーユーザーかというと、小6くらいから、週末になると、毎週、親と一緒にTSUTAYAに行っていました。いつも母親は、僕に1000円を渡してくれました。1000円あれば、CDなら準新作までを5枚、DVDなら準新作までを4枚、一週間レンタルできて、今週はどっちを借りようか、というのを繰り返していました。

そんな、いつも通りの足取りで、TSUTAYAに向かった中学2年生の僕。青い春、という曲は『blues』というアルバムに収録されていまして、そのアルバムを目当てに行ったのですが、運悪く、たまたまレンタルされていました。

そこで、仕方なく借りた『スーパースター』というアルバムが、僕がback numberに沼るきっかけになったアルバムでした。

当時から音楽が好きだった僕は、友達から勧めてもらったONE OK ROCKをきっかけに、だんだんバンドを聴き始めるようになっていました。
彼は僕のウォークマンに、どんどんおすすめの曲を入れてくれるのですが、彼が入れてくれる曲はどこか音質が悪く、曲名も『内秘心書』が『naihi-shinsho』になっていたり、少し違法な香りがしたのです。
当時から、なぜかそこのコンプラ意識と、アーティストに対するリスペクトの感情が強かった僕は、自身が直接レンタル、もしくは購入して、曲が聴きたい、と思うようになっていきました。

そして、そんな自分で好きな音楽を探す、という習慣は、僕の中での『自分がいいと思うものは、自分1人で追求したい』という価値観を、育んでいくようになりました。

そんな中で借りた『スーパースター』というアルバムは、僕にとって、かなり衝撃的なものでした。これまでワンオクやラッドを聞いていた僕には、あまりにも繊細で(ワンオクやラッドも繊細な部分はあります。当時の幼い考え方の話です。)こんな等身大の日常を歌詞にしてもいいんだ、と思ったのを覚えています。

それからback numberの虜になっていくのに、それほどの時間は要しませんでした。アーティストのライブもback numberが初めてでしたし、初めての彼女もback numberをきっかけにできました。人生が、back numeberを軸に回り始めたのです。大袈裟な言い方ですが、多分これくらい言っていいと思います。

まあ、back numberとの出会いの話はこれくらいにしておいて、そんな彼らが2019年にリリースしたアルバム『MAGIC』。このアルバムの4曲目に、『あかるいよるに』はあります。

いきなりなんですが、皆さん、back numberって、恋愛ソングのイメージですよね。失恋ソングとか。
いや、もちろんそうなんです。もちろん恋愛ソングは言わずもがな良いんですが、恋愛ソング以外にも沢山いい曲があるんです。

有名なところで言えば『大不正解』や『水平線』とか、コアなところで言えば『ジャスティスインザボックス』とか『Hey!Brother!』とか。是非全部聞いて欲しいんですが、この『あかるいよるに』も恋愛ソングじゃないんですねー。

僕が思うになんですが『あかるいよるに』は、自己肯定ソングと言えるのではないかと思います。自己啓発ソング、とでも言いましょうか。でもそこまで強制力は無くて。

この曲は一遍して、誰かに語りかけているような口調で歌詞が進んでいくのですが、その語りかけている相手が、もう1人の自分である、ということが表現の中からわかっていきます。
『ああ、色味も形も、人と違っていいんだよ』という歌詞にあるように、どこが自分に自信がなくなったときに、寄り添ってくれるような内容になっています。

自分が好きなものを好きだと言えるようになる、ということは、自分自身のことを好きになっていく、ということでもあると思うんです。

まあ、僕はもちろん自信を持って、誇りを持ってback numberが好きだと言えるんですが、この曲を聴いていると、そんな思い入れのある彼らの口から、自分のことも好きになれ、と言われている気がしてくるんです。

理屈では分かっていても、実際には難しい。それも、一つ、ずいぶん息の合わない、心と私の話であって。

でもまあ、back numberが言っているのなら、仕方ないですね。自分のこと、好きになっていきましょう。

おそらく時間はかかると思いますが。

是非聴いてみてくださいね。




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