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和時計をご存知ですか?

和時計を見たことありますか?

私もありませんが、先日和時計の話を聞く機会があり、面白くて調べてみました。
江戸時代から明治時代にかけて、制作、使用された時計。
不定時法を用いるための機構を持つ、世界でも珍しい時計です。
現在の一般的な時計は、1日を24等分した定時法としていますが、和時計は季節によって変化する昼と夜を、それぞれ6等分した不定時法を前提として制作されています。

昼の一刻と夜の一刻は、季節によって長さが違い、増減することになる。
基準となる時間が、「日の出」「日の入り」ではなく、日の出前の白々と夜が明ける「薄明」、日が暮れて人の顔がよくわからなくなる「誰そ彼」(たそがれ)でした。
日の出の約30分前と、日の入りの30分後が、昼と夜の境とされていた。
この様な季節の変化を、二十四節気に合わせて15日毎に、一刻の長さを調整する様にしていました。

時刻表示法
時間の遅速を調節する棒天符の錐りを、昼と夜で日々付け替え、15日ごとに一刻の季節変化を調節して表示する「二挺天符」型。
文字盤の文字が描かれたプレートの間隔を、15日ごとに変えて時間の表示をする「割駒式文字盤」の二種類がある。

二十四節気や72候で季節の移ろいの話をしておりますが、昔の日本人は実際の時計にも、季節の流れをはめ込んでいた事に、感動しました。もっと詳しく見たくなりました。

そして時間の流れの感覚も、現代人とは違うのです。
和時計の歴史や時間の感覚について、また明日紹介いたします。

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