見出し画像

治療方針を定めるためにセカンドオピニオンにかかった話(3/5)外科的肺生検を受ける

下記のnoteの続きです。


内視鏡による採取では原因特定に至らなかったため、外科的手術により多くの肺組織を採取するため、"胸腔鏡下肺部切除手術"を行う事となりました。採取した肺組織を調べ、間質性肺炎となる原因を調べるためです。原因が分かる可能性は90%とのことでした。

●胸腔鏡下肺部切除手術について
皮膚に直径5~10mm程度の穴を3箇所開け、1箇所の穴から胸腔鏡とよばれるビデオカメラを胸腔内に挿入してテレビモニターに写し、残りの2箇所から器具を挿入して肺の組織を採取します。全身麻酔で行われます。
切断した臓器はフィブリン糊というもので接着するとのことでした。

●手術と入院の流れ
2019年8月頃。
 1日目 入院 午後から家族に手術説明(麻酔同意書にサインを求められました)
 2日目 午前 手術。術後、ICUへ移動
 3日目 目が覚めたら一般病棟へ移動。4日間様子見
 6日目 退院

※硬膜外麻酔をしました。硬膜外麻酔は術後痛みを感じにくいという効果はありますが、神経障害の合併症が起きることが稀にあるという説明でした。
※術後4日間入院するのは、増悪するケースが1.2%あり、様子を見る必要があるためでした。
※手術自体は35分間で終えたという話を、手術を終えたあと家族が先生から聞いたようです。

●肺生検の結果
1ヶ月後に結果が出ました。
下記の表で言う「(1)炎症と(2)抗線維化の両方の様相が見えた。病理組織は見つからず。」ということでした。

間質性肺炎の種類


●治療の方針
すぐに治療を開始するという決断には至りませんでした。
ただ上記の通り、炎症と抗線維化のどちらの様相も見えているので、炎症を抑えるステロイドで効果があるかを1ヶ月後に入院して見てみましょうということになりました。

この頃の数値(参考)
・KL6 650辺り 
・6分間歩行検査 運動による肺活量減少は余り見られず。

まだまだ元気だし問題も感じてなかったので、病気という意識が薄かったです。
慢性経過で徐々に進行する事は知っていましたが、いつもと変わらない生活を送っていました。

この時から4年経ちました。
病気が進行している実感がある今、この瞬間を大切にするようになりました。

みなさんも今この時を大切になさってくださいね。
  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?