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邸宅スタバ

前日の搬入日を経て1月17日の今日は、ベルニサージュの日です。
ベルニサージュとは、日本でいうオープニングパーティーのようなものです。
サロンドートンヌ自体初めてですし、パリのベルニサージュも初めてだから、
ドキドキ。楽しみです!!
ベルニサージュ自体は17時から、セレモニーは19時からのようなので、それまではいろいろできますねー。

リッチな空間!

何度か宿で仕事してみて、、椅子が全く私のお尻を合わないことを感じました。。しかも、宿でやっても集中できない。。
普通のパリのカフェで仕事してもいいのかな??

近くに良いところがないか、ネットでリサーチしたところ、、見つけましたよーピッタリのところ!!

スターバックスはせっかくパリに来たのだからと見向きもしませんでしたが、、なんと宿から2分のところにあるスターバックスは、素敵なところでしたー。。

みてください、この空間!

入り口はスタバ感多め
当たり前に存在する天井画

どうやらかつての邸宅だったところみたいです!!
天井が高いし、天井画が素晴らしいー。。
立派な柱が何本もありましたが、これは全部手描きでしたー。さすがだなあ。。


クリアがローラー目が出てても気にならないもんです。
サラサラって描いている感。色数が少ないのに、濃淡が上手。
しかも筆のタッチが残っているのが気にならない!ぼかしてない。
これ、筆に自信がある人や。


台となっていた天板は本物で、柱は手描き。。リッチだなあ。。

これはポルトロという石なんですけれども、今やメチャクチャ高い石です。カルチエのファサードにも使われていますね。パリのカルチェは、ポルトロがふんだんに使われていて私は興奮して写真を撮っていました。

かつて、仕事でポルトロの石を描いたことがありましたが、、結構これが難しいんです。他の大理石を描くときには様々な道具を使って表現していくことが多いのですが、ポルトロは、ほぼ「描く」必要があるので、その人の個性や、癖が出やすいんです。。。

近くで見ると、だいぶラフに描かれていて(私たちは本物に近づけることを目的にするので、しっかりぼかしたりすることに力を入れることが多いんですけれど)しっかりと手描きとわかりますね。近くで見ると。
でも離れてみると、なんとも自然で石らしい。ああ。。すごいバランス感覚だなぁと。。感嘆。
天井画の色合い、周りの唐草、お花の色合い、、なんとも美しくてさらりとしていて、空間の中で強く主張しすぎず、とてもバランスが良いです。

ちょっと壁にかかっているプリントのアートがうーん。がっかりですけれども、、これは元からあったものではないから。。。でもせっかくだから、、本物(プリントではないもの)を飾って欲しかったなあ。。

と、そんな空間でした。充電はできるし、Wi-Fiはしっかり繋がるしで、最高!
隣では普通にウェブ会議している人もいるけれど、、天井が高いからか、声が響かないんですよねー。。全然鬱陶しくない。
素晴らしいところを見つけましたー!!

後日談。こんなところも。

実は、ここ。椅子の足が折れていたんです。

次の日には,危ないから座らないで。と貼り紙があり、その次の日。
仕事をしていると職人さんが登場。

ヘッドライトつけてます

そして作業をし始めました。
椅子の下に潜り,ガガガガーっと電動工具の音。まわりの声掛けもなしに始めました。

周りの人達は気にも止めていません。
そして10分ほどで作業は終わり、その方は帰って行きました。

何ごともなかったかのようです。
これが日本だったら、営業時間外に作業しなさいとなるでしょうね。

壊れたんだから直すの当たり前よね。
という皆さんの感じ。
おおらかです。
なんかホッとします。
「営業時間外にやれよ」といったような眉をひそめる人もいません。
人によって考え方は色々あると思いますが、私はそんな光景に安堵しました。
壊れた→直す
当たり前の行為です。
ちょっと日本は,細かいことを大ごとにしすぎるのでは?と思いました。
んー。そう思ったのは私だけ?? 

周りにたくさんの人。でもみんな気にしない。
むしろ直してくれてありがたいです。毎日通ってたので
お疲れ様です。

と、もう,帰国後だいぶ経ちましたが,あかねのパリ日記まだまだ続きます。

ではまた。

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