見出し画像

青山 表参道

明るいタイル、きらびやかなショーウィンドウ、程よい緑……美しく、中々他にない景観だ。
「表参道ヒルズ」周辺は大方そんな印象だが、あくまで青山のほんの一部。
理路整然としたイメージとは裏腹に意外にも込み入った、そしてしっとりとした雰囲気を持った青山。
複数回にわたり、魅力に迫っていきたい。

まずは表参道にフォーカス。
原宿と地続きにあり、訪れる際はそちらから足を伸ばすことが大半だろう。
その立地から考えれば秩序とは近からずとも遠からずのように思えるが、小学校もあり、住宅も少なくないことから治安に関して心配することはない。

大通りは規則正しくたくさんの店舗が並ぶが、脇道に逸れると相変わらずキレイめな街並みではあるものの統一感はそこまでなく、住宅も目立つ。
計画的な美しさというのはどこか単調になりがちだが、あまり退屈さを感じさせないのは華美なだけではない、落ち着いた佇まいが垣間見えるからだろうか。

成長著しい街なもので、「そういえばあの辺りの雰囲気よかったなあ」と思い行ってみると、全く別の店に変わっていたり畳んでいたりと、自分の知る情報はもう古いのだと自覚させられる。
しかし若者の街。新陳代謝が激しいくらいが健全なのは間違いないので、ちょっと悲しくなるけど、異存は無い。
ロハス通りの辺りに「クレヨンハウス」という絵本などを扱うお店があったのだが、どうやら移転してしまったようだ。
一時期はよく近くを通ることがあったが、赤茶けたタイルに調和する緑溢れる外観が好きだった。気にはなっていたもののついぞ入ることがなく、思い出した頃には時すでに遅し。
ちなみに去年に移転したようだ。早く入っておけと数年前の自分に言いたい。
だが、お店を閉じてしまった訳では無いので足を運ぶチャンスはまだある。
待っていろよ、吉祥寺。

少しばかりの悲しさを噛み締めつつ今回はこの辺りで。
では、また。

この記事が参加している募集

#散歩日記

9,806件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?