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富士ヒルクライム参加者の体力水準はどれくらいか? 富士ヒルに向けて#1

私がnoteを書き始めたきっかけでもある富士ヒルクライム。

日本で行われるヒルクライム大会では最大規模で、毎年8,000名ほどが参加されています。

私も昨年、今年と参加しました。

そして来年に向けてトレーニングを頑張っている今日この頃です。

今回の記事では、富士ヒルクライムの参加者は一体どのくらいの体力水準なのか?を2022年大会の参加者データをもとに分析してみました。



出走者データ

分析の材料には2022年度富士ヒルクライムに出走された方たちのデータを公式ホームページよりダウンロードし、使用させてもらっています。

情報が膨大ですので、今回の記事に必要なところをご紹介していきますね。

参加者の体力水準を分析するために、トップから何%のランキングかという表示の仕方をしていきます。

また、各タイムに必要とされるFTPは以前の記事を参照しています。


それでは結果を見ていきましょう。

この図では、例えば「30%」とは、トップから数えて全体の30%番目にあたる方のタイムになります。

男性は39歳以下までのカテゴリーはおおむね似た記録になっていましたので、見やすさのため代表して30-34歳の記録を載せています。

タイムの横に獲得したメダルの色を示しました。

男性の場合、39歳以下のカテゴリーでは参加者の丁度真ん中にあたる50%目のランキングの方でも1時間30分を切っており、ブロンズメダルを獲得しています。

また60歳-69歳カテゴリーで1時間15分を切って、シルバーメダルを獲得していらっしゃる鉄人がいます。凄すぎる。。

女性の参加者についても19-34歳、35-39歳カテゴリーでシルバーメダルを獲得している方がいます。

女性ではブロンズメダルを獲得している方が上位10%以上なので、女性にとってのブロンズメダルは男性にとってのシルバーメダルに匹敵しています。



想定されるFTP値で体力水準を俯瞰

この2022年のリザルトに必要と想定されるFTPとサイクリストレベル目安表の基準(下の記事参照)を照らし合わせると、以下のようになります。


点線がサイクリストレベルの境界線です
点線がサイクリストレベルの境界線です

男性は青、女性は赤で囲っている範囲が日本人の一般的なVO2max平均から推定されるFTP値の範囲になります。

つまり、色で囲った範囲が日本人の一般的な体力水準になります。

図を見てもらうと、富士ヒルクライムの参加者は一般平均よりも大幅に体力水準が高く、70%番目(トップから数えて70%番目)の方においても一般平均を余裕で上回っていることが分かります。

またサイクリストレベルの基準を参照しても、"並"以上の方が富士ヒルに集まっていることが分かります。

ということで、以下のようなことが言えそうです。

  • 富士ヒルに参加している方は、一般的な体力水準以上の方がほとんど

  • ランキングが下から数えた方が早かったとしても、全く落ち込む必要はない

  • 逆にランキング上位を狙う、メダルを狙うということはかなり高い体力水準が求められる

日本人の平均水準の体力の場合、おおよそ以下のようなタイムになると予想されます。(男性は65-69kg、女性は50-54kgを想定しましたが、概算です)

<男性>
※65-69kgを想定
※5kg軽い区分ごとに-5分(早くなる)
※5kg重い区分ごとに+5分(遅くなる)
39歳以下:2時間20分
40-44歳:2時間25分
45-49歳:2時間30分
50-59歳:2時間35分
60-69歳:2時間45分

<女性>
※50-54kgを想定
※5kg軽い区分ごとに-5分(早くなる)
※5kg重い区分ごとに+5分(遅くなる)
39歳以下:2時間35分
40-44歳:2時間45分
45歳以降:2時間50分



おわりに

今回の記事では2022年度のリザルトを元に、参加者の体力水準を俯瞰してみました。

来期に向けて目標を立てようとされている方に有益な情報を届けられるよう、また富士ヒル関連の記事を投稿していきますね。

今回も最後までお読みくださりありがとうございました。


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