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心の花束



半年くらい前に書いて公開してなかった記事です。

自分の稚拙な文が本当に恥ずかしいので今までずっと公開してなかったけど、みんなへの感謝の気持ちと愛を伝えたくて。

(題名は花束みたいな恋をしたより先に書いていたのでパクリではございません。笑)



少し前のトゲトゲだった心が嘘みたいにうつくしい花で満たされた。今日はそんなお話。


人に傷つけられ、流され、踏みにじられ

それだからこそ、なのか

それでもなお、なのか

私はいつでも愛を持って、愛を伝え続けていきたい。




私の心には花束がある。

もしかしたらみんなの心にも、目には見えないけど存在してるのかもしれない。

それは時に優しく、あたたかく、勇敢で、凛とした花たち。

私のこのちっぽけな両手ではとても抱え切れないほどになったので、心に咲かせておくことにした。




心とやらは目には見えないから私の勝手な想像になってしまうけど、生まれた時、人の心はまん丸なカタチをしていると思う。

きっと私もそうだった。

でも残念ながら人は、純粋無垢のまん丸の心のまま大人にはなれないのだ。

人生にはさまざまな局面がある。

私にとってそれはいじめだったり、部活での失敗、体重が20Kg減ってしまう程のパワハラを受けたり、ストレスによる摂食障害だったり、死ぬほどの大恋愛だったり、、、。


局面、そう呼ぶにはあまりにも辛い経験をしすぎてしまった。

そして少しづつ、少しづつ、心のトゲは増えていった。


トゲは止まることを知らずどんどん増えていった。触れる人を傷つけてしまうほどに。

(あの頃自分が弱いがために傷つけてしまった人たちごめんなさい。)


その経験の上に私は成り立っているから、今となっては自分をつくった肥やしなのだが当時は心はトゲだらけだった。

よく私生きてるなあ、と我ながら思う。笑


もちろんだけど辛いだけの過去ではない。

楽しいことも嬉しいことも幸せなこともあった。

だから私の心にはトゲもあったし少しの花もあったし陽が射すこともあった。


ただこんなに花でいっぱいになったのは最近の話。

どうしてトゲトゲの心に花が咲いているのだろう?

咲いた?

いいえ、それは決して私1人では咲かせることのできない花。

厳密に言えば花を咲かせたわけではなく、咲いてる花を頂いたのだ。


みんなから。


『たかこって明るくていいね』

ひとつ

『一緒にいると楽しいよ!』

ひとつ

『幸せだね』

またひとつ


いろんな人と出会い いろんな経験をして 

たくさんの幸福をもらって

生花に使う剣山のようにびっしりとトゲでいっぱいになった心に、みんなが花を生けてくれた。

それは出会いの度に増えていって幸福という名の花束で私の心はすっかり埋め尽くされてしまった。

花が溢れてしまうほどに。

でもその溢れた花は

私が誰かにあげることができるのだ。

誰かが私にしてくれたように。

溢れた想いを、幸福を、誰かに分け与えることができる。今の私なら。


幸福も愛も同じ。

人は自分が満たされないと分け与えることができない。

目には見えないけど、心が満たされたら誰かに分けてあげたくなるものだ。




でも人生に局面というものは付き物。

もし花が枯れ落ちてしまったら、、、?



その時はまた誰かが私の心に花をくれると信じて疑わない。

心に花をくれる、そんな素敵なひとたちを誰が疑うものだろうか。

もちろん、みんなが信じてくれた自分のことも信じてあげなくちゃね。



そして花がひとつ枯れてしまった人の心に、今度は私が花を生けよう。

それは不器用という名のもとに歪な花かもしれない。

もしかしたら小さい、弱々しい花かもしれない。

それでもいい!

不器用なりに、下手くそなりに、誰かの心に私は花を届け続けたい。

かつて私がそうしてもらったように。

そうしてもらうことで幸せになれたように。



あれれ?でも待って!

どうして花でいっぱいになったんだっけ?

ああ、

トゲがなければ花を生けてもらうことは出来なかったね。

私に花をくれたひとたちはもちろん、私にトゲを与えたひとたち

トゲトゲでいっぱいになった心、

その上にある花束たち

暗かった人生、消したい過去、惨めだった自分

丸ごと抱きしめて、目一杯愛してあげよう。

その過去と経過がなければ今の自分はつくられなかったね。


なにより、みんなが私に幸福を、愛を、たくさんくれたのに

自分で自分を愛さない事はみんながくれた愛を否定するような気がして。

みんなくれた愛を信じて、私は私を愛し続けよう。


自分を愛することができて初めて他の人を愛することができる。

そうして強くなった花束たちは

どんな雨に降られても、風に吹かれても、揺るがない私だけの愛しいかけがえのない花束になった。



最後に高校生の頃に恩師がくれた言葉を添えて。


「お前たちは雑草なんかじゃない。お店に売られている花だ。

誰かに種を撒いてもらい、水と肥やしをもらい、世話をしてもらってやっと咲き、店に並ぶことができる。

雑草のように自分の力だけで咲けるほど強くなんかない。

だから、周りの人には常に感謝をして生きるんだ。

そしていつか誰かの花を咲かせる人になれ。」


今なら恩師の言っていた事がわかる。

大人になった、でも寂しさもある少しセンチメンタルな夜。

















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