【中国記憶 note】ひらり!上海外灘に舞い降りた太極少女
子供の頃絵に描いた未来都市のような上海・浦東地区の摩天楼を背景に、颯爽と、しかしふんわりと舞い降りた天女は、小さな女の子だった。
1990年。中国と言えばまだ「自転車の大群と太極拳」のイメージだった時代に初めて訪れた上海・外灘。浦東地区にまだ高層ビルはなく、旧英国租界の前で中高年が、本当に太極拳をしていたのをこの目で確認して興奮したのを、鮮明に覚えている。
あれから30年。コロナ前に訪れた外灘は、もちろんすっかり変わっていて、それは私も何度も見ているが、あえて、まだ空気が