また輝け!ボクが憧れた六甲山 -- 山上に残してきた思い出を辿って
港町神戸に暮らす私たちの背中には、いつも六甲山があった。
子供の頃、六甲の麓の裏山を駆け回り、大冒険気分だった。イノシシともしょっちゅう遭遇した。しかしこんなに街に近くても、千メートル近くもある山。中学生の時友人と山頂を目指して普段着で登ったら、途中で雪に囲まれて眠くなり、危うく遭難しそうになった体験もした。いつもそこには六甲山があった。
この正月休み、久しぶりに神戸の実家に帰った。大病をし、大きな手術をいくつも繰り返し、また正月明けにもう一つ大手術をする高齢の父に会いに