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再会と偏愛

それまで「なんとも思っていなかった(またはそこまで気にかけていなかった)もの」が、ある日突然「愛おしくて仕方ないもの」になったという経験はあるだろうか。

例えば、いちクラスメイトや会社の同僚だと思っていた人物に対して、いつの間にか目で追い言動に一喜一憂するまで執心する。
たまたま点けたテレビ番組に出演していたアイドルに心を奪われる。

私の場合は「どうぶつの森」シリーズに登場するペンギンのキャラクター、「オーロラ」だ。

オーロラとの出会い

私が初めて彼女と出会ったのは、Nintendo DS「おいでよどうぶつの森」だった。
ただし、彼女と出会った☓☓年前の時点では「たまたま弊村に引っ越してきたキャラクターのひとり」くらいの存在であった。
以降、次々と発売されるどう森シリーズもすっ飛ばし、「あつまれどうぶつの森」を購入後も特に彼女のことを思い出すことは無かった。

キャンプ場での再会

「あつまれどうぶつの森」ブームも過ぎ去った頃、私はある理由から心身共に壊してしまい、兎に角癒しを求めていた。
その中で手軽に出来るスマホゲームを探していたところ「どうぶつの森 ポケットキャンプ」が目に止まった。
これはアプリのリリース当初、話題に上がっていたから少しだけプレイしたものの、ハマれる要素が見出だせずアンインストールしてしまったものだった。
当時を思い出しつつも、もう一度初めからやり直してみることにした。
ゲームを進めていくと、自分のレベル(キャンパーレベル)によって自分のキャンプ場に呼べるキャラクターが増えていく。

取りあえずもう少しで呼べそうなキャラクターは…
オーロラ。
お、懐かしいな。「おい森」で村に住んでたな、変な口ぐせつけてたな、等と当時の思い出が薄っすらと頭に浮かんでくる。
他に呼びたい住人もいなかったので、とりあえずミッションをこなし彼女を自分のキャンプ地に招待した。

あれ、こんなに可愛かったっけ

彼女をキャンプ地に招待した後、楽しそうに遊ぶ姿を見て思ったことだった。
他のどうぶつ達も可愛い。でも、気づけば彼女を目で追い言動に一喜一憂し…
気がつけば、私のスマホのカメラフォルダはオーロラの写真で埋め尽くされていた。
菓子を貢ぎまくり「なかよし」レベルはいつしかカンストしていた。
さらに、課金すれば好きなどうぶつをパートナーに出来、一緒に動き回れるという堪らないプランがある。当然課金する羽目になった。

笑顔で雪玉を投げつけてくるオーロラさん。

素晴らしき哉、まんまるペンギン

ここまで書いていて、何故オーロラに執心するまでになったが正直思い出せない。
とにかく何かのきっかけで彼女がとてつもなく可愛くて仕方ないと思ったのだろう。

彼女の可愛さはなんといっても「まんまる」だ。
頭と体はおまんじゅうのようなやわらかい丸。
目は吸い込まれそうな漆黒の丸。ハイライトなど要らぬ。
(キャラクターデザイナーの方曰く、「(ハイライトを入れない事で)想像の余地を入れている」らしい。
※うろ覚えなので間違ってるかもしれません)

小さな足でパタパタと走り、アイスやらお菓子にパクつく、歌い、突然謎のダンスを披露する…一挙一動に身が悶える程の可愛さがある。

画面外でも会いたい

Nintendoから発売された「ともだちどーる」をご存知だろうか。
こちらはどうぶつの森のキャラクターのフロッキー素材で出来た小さな人形である。
2023年3月頃に発売された「ともだちどーる」第3段のラインナップ内にオーロラが存在した。
ただし、発売当時私は彼女に興味が無かった為当然購入していなかった。
現状ともだちどーるを新品で取り扱っている販売店は見つからず、当時ともだちどーるを購入しなかったことを激しく後悔した。
某フリマアプリを血眼で探し、ようやく購入することが叶った。出品者様には大変感謝している。

それからの生活


彼女に出会ってから・手元に来てから、私の生活は一変し毎日がバラ色〜…なんて都合の良いことは起こらず、相変わらず壊れた心身をギチギチいわせながら何とか生きている。
それでも、彼女が手元にいることでほんの少しでも鬱屈した気持ちが晴れることがある。

なにかを好きになるきっかけはどこに落ちているか、どんなタイミングで来るのかは分からない。
生きることの大半は辛くて苦しいが、こういった嬉しい予想外をもっと見つけられたらと思う。

レイピアを持つオーロラさん
卵をみつめるオーロラさん
かぼちゃサラダをみつめるオーロラさん

ところで、ともだちどーるでオモ写する方増えないかな…

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