娘は生後4カ月まで黄色かった
どんな赤ちゃんにも必ず現れる「黄疸」。
皮膚や白目が黄色くなりますが、これは産まれてすぐの赤ちゃんにとって、生理現象です。
なぜ黄色くなるかというと、
赤血球が壊される時にできるビリルビンという成分が原因です。
赤ちゃんの赤血球は、おなかの中にいるときは「胎児ヘモグロビン」といって、酸素とくっつきやすい特徴があり、胎内生活に適しています。
産まれてくると、「成人ヘモグロビン」に置き換わっていきます。
胎児ヘモグロビンは、成人ヘモグロビンに比べて寿命が短いというのもあり、出生後に胎児ヘモグロビンは壊され、ビリルビンがたくさんできてしまいます。
そのビリルビンは、通常は肝臓で代謝され、腎臓から排泄されます。
しかし赤ちゃんの場合、まだ肝臓や腎臓の機能が未熟なので、代謝や排泄が上手くいかず、体の中にビリルビンが残りやすいんです。
また母乳に、ビリルビン代謝を阻害する物質があることも知られています。
これが、赤ちゃんが黄色くなる理由です。
生理的なものなので、数日で自然に黄色味はなくなっていきますが、
中にはビリルビンの数値が高くなり、
元気がなくなって母乳やミルクを飲めなくなったり、大きな声で泣けなかったり、ずっと寝てばかり…といった様子が見られ、治療が必要な子もいます。
娘は産まれて数日、ビリルビンの数値が高めでしたが、治療域まではいきませんでした。
完全母乳のせいもあるか、1か月経っても黄色かったので、1か月健診でも検査をしましたが、やはり治療するまででもない。
2か月経っても、3か月経っても、黄色い。
でも、ずっと元気。
母乳も良く飲んでいるし、飲んだら寝るけど、おなかがすいたら泣いて教えてくれる。
なのでそこまで心配はしていませんでしたが、「なんでいつまでも黄色いんだろ…」と悩んではいました。
そのことを他の助産師さんに相談すると「だってあなた、お産のとき、あまり出血していないにも関わらず、輸血したでしょう?」と言われました。
確かに…!
私は第一子を出産したときに大量出血したので、今回の妊娠中に自己血をとってお産に備えました。
今回のお産ではあまり出血せずに済み、貧血にもならなかったのですが、医師から「せっかく自己血とったし、少し戻しとく?」と言われ、お産で出血した300ml分の自己血を輸血しました。
そこから作られる、私の母乳。
みんなよりも赤血球の成分が濃いのかもしれない…。
なんだかとても納得でき、焦らず娘を見守ることにしました。
生後4か月の頃はまだ黄色かったけれど、そこからは徐々に黄色味がなくなっていきました。
そして生後7カ月、
娘は白雪姫になりました❤
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?