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自然災害と家とお金:3-7-1盛土とは何とかしようと考え出した術。

「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」
豊臣秀吉をイメージした言葉ですね。
どうにかしてみようという精神って大切。
特に発展する時期には必要不可欠ですね。
リスクを考えないで行ってしまうと……

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こんばんは、あじさいです。1週間ぶりの更新です。
やっと4連休、長かった……待ちわびた連休です。
気が付けば秋の気配を少しずつ感じられるようになりましたね。
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さて、連休4日間は地震による被害の最後、「盛土(盛土)の崩壊による被害」についてお伝えします。

えっ、地震による被害ってもう終わったんじゃないの?
確かに、これまでの内容がメインでした。
実はもう1つお伝えしたい、それが「盛土(もりど)」の話。
この話はアメリカではきっと起きることがない、日本ならではのお話です。

盛土のお話、連休4回に分けてお届けします。

前回の記事はこちらから↓

盛土(もりど)とは

字のごとく、土を盛ることですね。

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図はイラストACより(盛土の絵まである!驚きでした。)

低い地盤や斜面に土砂を盛り上げて高くし、平坦な地表を作る、または周囲より高くする造成工事。またはそれが施された道路や鉄道の区間、工事によって盛られた土砂そのもののことも指す。
※対義語は切土(きりど)。
高い地盤・斜面を切り取って低くし、平坦な地表を作る、あるいは周囲より低くするまたは斜面を切り取って法面を形成する。
出典:いずれもWikipediaより

盛土の対義語は切土(きりど)。字のごとく土を切り取ります。

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図はイラストACより


◆えっ、どうして土を盛って平坦な土地を作る必要があるの?

日本には平坦な土地が少ないから!
日本の高度経済成長には必要不可欠なものでした。

ご存知の通り、日本の国土の約7割が山です。残り3割の場所に1億2千万人が住んでいるんだから、家を建てる土地がなかったんですね(当時はもう少し人口が少なかったか。)
何!?土地がない!?それなら、家を建てる土地を作ればいいじゃないか!鳴かぬなら、鳴かせてみよう……(以下省略)。

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図は国土交通省のわが家の宅地造成安全マニュアルより

都市部の人口増加に伴い、宅地として利用できる平らな土地が不足しました。その結果、住まいの場所は丘陵地や台地、山麓(斜面のある場所)へと広がっていったんですね。

以下の写真は、盛土造成を行った土地の上に建てられた住宅の例です。元々の土地が斜面であることが分かりますね。

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写真ACより 盛土造成地の上に建てられた住宅の例 

盛土の例として、宅地以外には線路もあります。

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写真ACより(東武東上線の池袋行き)

線路が周辺の土地よりも高く盛られていることが分かりますね。


写真の土手も盛土されていることが分かりますね。

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写真ACより

余談ですが、あじさいは現職で初めて盛土・切土という言葉を知りました。
それ以来、街の見え方が変わりました(笑)


本日は、盛土についてお伝えしました。
明日は、地震が発生した時の盛土の被害についてお伝えします。

最後までご覧くださいましてありがとうございました!

あじさい

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