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自然災害と家とお金:3-7-3 我が家も盛土造成地かも…!?不安なら調べよう。

不安、分からないから感じてしまうこと。
不安、あれこれ良からぬことまで考えてしまうこと。
不安をすぐ解消して、どうすればよいかわかるために必要なこと、それは?

行動すること。知ること。調べること。

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こんばんは、あじさいです。
4連休は昼寝をしたり、試験勉強したり……

はい、更新がだいぶ滞りました。すでに週末ですね。
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さて、このところ盛土造成と地震というテーマでお伝えしています。
前回は地震が発生した時の盛土崩壊に関する被害をお伝えしました。
そして、盛土されたところって一見しただけではわからないところが多いということもお伝えしました。

分からない……、どうやって調べればいいんだ!?ということで、今回は、「自分の住んでいる家が大規模な盛土が行われているところに該当するか」調べる方法についてお伝えします。

前回の記事はこちらから ↓

キーワードは「大規模盛土造成地」

字のごとく、大規模な盛土造成が行われた場所です。

この大規模盛土造成地というのが、国土交通省によって定められています。

国交省地盤大規模造成地

出典:国土交通省 わが家の宅地安全マニュアルより

この大規模造成地が全国各地で調査されてきまして、今年の3月末に大規模盛土造成地マップの公表が全国で完了しました。

注意:大規模盛土造成地だからと言って必ず被害が出る、必ず盛土が崩れるとは限りませんよ💦💦。

◆調べ方

いちばん簡単な方法は、「市区町村名+大規模盛土造成地」でネット検索

ただし、この方法だとまれに見つからないことがあります。
その場合は以下の方法でお確かめください。

・上記のリンクへGO!
(リンクという言葉にもリンク貼っておきました。)
・お住まいの都道府県をクリック!(例えば、東京都)

サンプル1

PDFに東京都の市区町村一覧と調査結果が出てきます。
黄色いハイライトの箇所をチェックします。
大規模盛土造成地が存在しない場合は、存在しない列(左側)に「〇」が、大規模盛土造成地が存在する場所は右側に「〇」が付きます。
「〇」に各市区町村の大規模造成地に関する情報がリンクされています。

サンプル2

出典:国土交通省 
大規模盛土造成地マップの公表状況等について(R2.3.30時点)

市区町村で公開されている情報は基本的にPDF形式です。その場合、マップをダウンロードするのに少し時間がかかることもありますよね。
基本的に小さいのでうんと拡大して目を凝らして探す必要がある……

場所によっては地理院地図で

地理院地図とは国土地理院が公開するインターネット上の地図です。
日常生活ではGoogle mapにお世話になることが多いと思います。災害を調べたり、土地の成り立ちを調べたり、土地の起伏を調べたり……色んな情報が見られます。

人工地形の調べ方、ちょっとだけ複雑なのでお伝えしますね。
(正直言おう、思い出すのに30分かかったぞ。)
※人工地形とは、人の手によって改変された土地です。埋立地とか、盛土・切土造成地とか。

※以下に示す図は全て地理院地図が出典元です。

・地理院地図にアクセス!
・ピンク色の四角の部分を順番に選択します。

調べ方

・そうすると、このように地図に色が付いたところが現れます。色が付いたところは人工地形に関する情報が確認できる場所です。
※縮尺によっては色の移り方が変わりますので注意。

色が付く

・上図で色がついている場所のうち、見たいところをひたすら拡大します。
一例がこちら。赤い部分は盛土地、青い部分は切土地です。
東京都多摩市を例にしています。この場所は丘陵地でして、丘陵部で多数の盛土が行われていることが分かります。これは谷埋盛土です。元々、谷があった場所に土を盛って宅地を造っています。

盛土の例


念のための注意事項

◆1. ハザードマップの危険箇所に該当しない≠安全
大規模盛土造成地に該当していない=大丈夫!とは必ずしも言えないことを覚えておきましょう。というのも、一番最初に掲載した大規模造成地に該当しない場合は掲載されていないためです。

◆2. 戸建て考えている方は特に注意
もし、戸建てを建てることを考えられている方がいれば、必ず土地の造成の有無は確認したほうがいいと思います。
というのも、重要事項説明(重説:家を買う・借りる前に受ける説明)の中で造成宅地防災区域内か否かの説明はあるものの、大規模盛土造成地の話は必須ではないからです。
造成宅地防災区域って日本でもそんなに該当箇所がないので、必ず家を購入される予定の方は土地の造成有無を聞くこと、これはマストです!

個人的には、水害と同時に大規模盛土造成地も重要事項説明に加えた方がいいと思っています。(詳細は以下のリンクから)

やっぱり、行動すること、知ることって大切だと思います。さらに行動しやすくなりますもんね。
最後までご覧くださいましてありがとうございました!

あじさい

※冒頭の写真は写真ACより


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