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排除される「ショッキングさ」【#マンガの話をしたい】

今日は下手に頑張らず、10分ぐらいで書き終えられることを目標にしているので、いい加減に仕上がってしまったら許してほしい。

昨日、『矢野くんの普通の日々』の8巻を読んでいて思ったのだ。「最近、何事がおこるわけじゃないし、もうつき合っちゃってるんだけど、ゆるっとそのまま続いてて、でもそれはそれでおもしろいマンガって多いよな」と。

おもしろくないとかではない。むしろおもしろい。
『矢野くんの普通の日々』もそうだし、他の類似作品でいうと『正反対な君と僕』とかもこのカテゴリーだろうか。恋愛はあんまりからんでこないけれど、『ひらやすみ』なんかも、こういう感じの話だと思う。

青春群像劇とでもいうべきだろうか。特段の目標があるわけでもないし、ストレスの高いトラブルが起こるわけでもない。でも居心地の良さがあって、愛すべきキャラクターがいて読んでて楽しい。

とくに恋愛がからんでくる「少女マンガ」のカテゴリーだと、ライバルが登場したり、隠れ兄弟が登場したり、感情を上下に引っ張りまわすのがその醍醐味みたいなところがあったように思う。
わたし個人の経験としては、若かりし頃に『彼氏彼女の事情』を読んで、あまりの落差にやられて苦手意識を持ってしまった経験もある。

まあ、最初のほうに書いたマンガはどれも少女マンガカテゴリーから出ているわけではないから、その違いなのかもしれないけれど、なんかそういう「敵を作らない時代」なのかなぁ……なんてことを思ったりした。

この前のネゴトのスペースで、付き合ったあとも描いていたのは『君に届け』が先駆者では?みたいな話もしていたし、そのあたりから徐々に変わってきているのかもしれない。

「ストレス性の低さ」というのが昨今の大きなテーマのひとつで間違いないのだろう。
タテ読みマンガだって、読むのに難しさのあるヨコ読みに比べて、読みやすい(ストレスなく読める)というのが人気の秘訣なわけだし、ケータイなどの小さい端末で読むことが増え、コマはどんどん大きくなり読みやすくなる。あまり考えなくても理解できるように説明的セリフが増える、等々……

ちょうど『あくまでクジャクの話です。』の2巻に「ユニバース25」の話が出てきていたけれど、ストレスがない環境を突きつめた先は、破滅しかないのかもしれないなぁ……なんてことも頭をよぎったりする今日この頃だ。

#エッセイ #マンガの話がしたい

「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)