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ご飯を残してしまう

今はそうでもないけど
子どもの頃のぼくは極端に食が細く、
ご飯が全然食べれなかったんですよね。

ちょっと食べただけで
直ぐにお腹がいっぱいになり、
出されたご飯を残してしまう
なんてしょっちゅうで

でも、
親には「全部食べなさい!」と怒られ
べそをかきながら
嫌々口に押し込んで
なんとか食べ終わる。

それでも
どうしようもないときは、
座布団の下に食べれないご飯を隠して
何日か後にカビが生えたご飯が
その座布団の下からでてきて
親にもっと怒られるという(笑)

まあ、
今考えれば
とんでもないことしてたなと思うけど
でもそのときは
きっとそうでもしなければ耐えられなくて

子ども心に
なんとかその場をしのぐ方法を
必死に考え
自分を守ろうとしてたんだろうね。

親になった今
ご飯を食べない子どもをみると
ついつい
無理矢理に食べさせようとする
そういう「親の自分」もでてくるけど、

同時に
あのとき食が細くて食べれなかった自分
でもなぜか
お菓子は食べれてしまう不思議な自分w

そういう過去の自分の記憶も蘇るから
目の前の子どもを
あまり強く叱ることもできなかったりする。

で、
ご飯を残すことがいいとか悪いとか
そういうことは一先ず置いといて

そもそも
なんでご飯を残すと怒られるのか?
なんで親は怒るのか?
ということを考えてみると、

栄養がどうのこうのとか
大きくなれるとかなれないとか
親は表面上は
ついついそういうことを言うけど
多分
根っこにあるのは

「自分も親に、そうやって育てられたから」
「そう教えられ、なんとなくそう思うから」
というのが殆どじゃないかと思うんだ。
少なくともぼくはそう。

誤解のないように言っておくけど
これは
ご飯を残してもいいとか
推奨しているとか
そういうことではないんだ。

言いたいのは
自分でもよく分からんけど
「そういうもんだ」と思い込んでいること
信じて疑わないこと
他の誰かに言われたことを
そのまま受け継ぎ
自分のルールとしていることが
あるんじゃないかってこと。

それを
また自分の子どもにも
疑いもせず
受け継がせようとしていること
そういうことが
いっぱいあるんじゃないかってこと。

あんなに食が細くて
なぜか食べれなかったぼくも
あるときから
今度は逆に
めちゃくちゃ食べるようになり
食べ物の好き嫌いもなく
今では食べることが大好きになった。

なにか
トレーニングをしたとか
そういうのはまったくなく
あるときから急に
そういう風になった。

自分でも
この変化の理由はさっぱりわからん。

食べれない時期もあるけど
それは一時的なもので
あるときから
きちんと食べれるようになり

ちゃんと大きくなるし
ちゃんと成長するし
ちゃんと大人になれる。

それがわかっていれば
親も
もしかしたら
食べれない子どもをみても
もう少し
長い目で見守ることができるのかもしれない。

要は
「今はこうだけど、でも自分の子どもは大丈夫なんだ」
そう思えたとしたら
子どもとの向き合い方や
子どもへの対応は変わってくるのかもしれない。

そんなことを
ふと思ったのであります。





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