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味とサイエンスとは(本文と関係ない)

雨が降っているとまんべんなく億劫フィルターがかかってしまう。どうしてもアクティブな気持ちになりにくいのだ。そういう自分をだらしのないやつと思っちゃってどんよりしてしまうこともあるが、近頃は雨だからこそ捗る側面に注目しようとしている。そしてそこに楽しめる余地がたくさんあることに気付き始めてるところです。とにかく面白がれることを見つけたい。


今の家に引っ越す際、炊飯器や圧力鍋を処分した。突然「炊飯器はおしゃれじゃないな」と感じたからだ。あと炊飯器も圧力鍋も細々としたパーツが多いのも嫌だった。そういうことで、重い鍋は(以前の記事にも書いたかも)ル・クルーゼの20cmしかない。それから今日に至るまでル・クルーゼを炊飯専用にしていたんだけど(おかずを作ると鍋ににおいが移るような気がして)、この前魔が差してキャベツのオイル蒸し煮(アンチョビ入り)を作ってしまった。それが想像を遥かに超えてかなり美味しくできちゃって。

なーんで今まで炊飯専用だなんて可能性を狭めていたんだろうって反省してこれからはル・クルーゼでばんばんおかず作っちゃおうって思ってます。ワクワクする。


突然ですが、ル・クルーゼで作るおかずの良いところを言います。

まず、作るのに時間がかかる。

次に、美味しい。

なのに、めちゃくちゃ簡単。


外出を控える毎日が続く中で、なんでもかんでも早くできるのが良いってわけじゃないんじゃ?って思っているところです。早くできるに越したことないこともたくさんあるけど、ときには時間のかかる料理に向き合ってみるといつもと違う時間の流れを体感できて面白い。ル・クルーゼは炊飯器のようにスイッチ一つでほったらかしにできないし圧力鍋のように時短ができるわけでもない。でも、鍋の中から聞こえてくる音に耳をすませたり蒸気に目を凝らしながら火加減の調節をする(もしくは火を消す)という大役を果たし、今すぐにでも蓋を開けて味見をしたい気持ちを堪えれば余熱の力で食材が美味しくなっている。これを時間の力と言わずなんと言おう(鍋の力か?)。


これだけル・クルーゼって連呼してるけど、今欲しいのは(前にも言ったが)ストウブの26センチです。更に言うとスチーマーセットです。まだ買ってないんかよと自分でも思う。欲しいが買わない状況を楽しんでいる。


でも一玉のキャベツが全部入っちゃう大きさの鍋、どう考えても欲しいよな〜。(これは豚かたまり肉2本の上に半玉ほどのキャベツをぎゅうぎゅう詰めたところ)

アンチョビキャベツを2回作って2回とも美味しさに感動したので勢い良く高山なおみさんのキャベツと豚肉の鍋蒸し煮を作ったんだけど、これも最高に美味しかった…!ので作ってる最中の写真をもう一枚見てくださいね。

ほら美味しそう!このちょうど良く火の入った肉を見て…!着火して消火しただけと言っても過言ではないのに、しっとりふんわりほろりとした美味しい肉…!今回肩ロースとももを塩漬けにしておいたのを使い、こってり肉とさっぱり肉のどちらも楽しめて良かったです。口に入れた時の味の広がり方に緩急があって面白かった。詳しいレシピは高山なおみさんの“野菜だより”を見てください。ちょっとした調味でガラッとできあがりの味に違いが出るのでレシピを辿って料理するのは楽しい。暇にやられそうな人には是非試してほしい、重い鍋で時間のかかる料理を…!

ここまで書いてなんだけど、前回の記事で「次は外出自粛中の運動について話したい」とか言ってるんですよ私。忘れてるわけじゃなくちゃーーーんとできあがった文が下書きに保存してあるんだけど、一瞬で過ぎ去る季節の描写を入れてしまったせいでもう若干古くなってしまった。ので書き直していつか投稿します。いつかね。それでは皆さま、各々の味とサイエンスをやっていきましょう。

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