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タビブーツを買って数年して思うこと


ファオタなら誰もが知ってる(?)マルジェラの傑作タビブーツ。

初出は1989年と30年以上もの歴史を歩んでいます。
言わずもがなマルジェラのアイコンの一つとして、長年ファオタを魅了し続けているアイテムだと思います。

誕生から今に至るまで様々なモデルが登場しており、留め具がこはぜの大スタンダードなもの、ヒールの太さや高さ、ローカットのもの、ガリアーノ期にはサイドジップやサイドゴアのものも出てますね。
(ガリアーノ期の前からこはぜじゃないヤツあったのかな…?あったのかもしれない)

で、まあ数年前にタビブーツを買ってみたんですよ。
ガリアーノ期のアンチには叩かれそうですが、ガリアーノ期のサイドゴアタイプ、色はブラウンのものを買いました。

オシャレは我慢!とはいえ、こはぜ脱ぎ履きにめんどいんですもん…
あと賛否両論あれど、わたしはガリアーノのクリエイティブに全アンチするほどの原理主義者ではないので、「サイドゴア悪くなくない?むしろアリじゃない??なんかこっちの方がスマートでスッキリして可愛くない??」とその場の勢いで購入しました。(こはぜのやつと1.5時間悩んだ)

で、お家に招いたんですよ。
もうね。素敵。オーラ?オーラあるんすよ。「ガリアーノアンチ?わかったわかった。いやかっこいいじゃん、これ。」と謎のテンションになりました。
(画像、謎テンションで悪ぶって、家の中で履いたみた時のもの)

ウッキウキでお出かけ時に履きました。だってテンションあがるんだもの。なんかこれだけでグッと高まる何かがあるんだもの。

太めのパンツに合わせたり、クロップト気味のパンツに合わせたり、細身のパンツに合わせてみたり。
もうヘビロテというか寵愛してました。

しかし、ふとしたときに気づきます。「あれ?靴下えらぶのめんどくね??」と。
最初は5本指ソックスを履いてました。しかし靴下を選ぶのがなんかもうめんどくさくなるんです。
そして第二フェーズ「普通の靴下で無理矢理いけるだろ」に行きます。実際どうにかなります。でもね、お気に入りの靴下と合わせなくなってくるんです。なぜなら靴下が変形しちゃうから。数枚の靴下にさようならを告げました。

やってくるのが第三フェーズ「一旦、他の靴のターンいくか」がやってきます。ゆうてもクセが強いアイテムなので、たまにはベーシックな靴も履きたくなるわけです。ここでタビたんの寵愛度が一時薄れます。

第四フェーズ。「みてるだけで美しいな…」がやってきました。だってさ、見た目かっこいいんだもん。「履かなくても完成されてない??」という気になってきました。なんなら自分が履くことでこのアイテムの美しさが損なわれるのでは?とさえ思ってしまいます。

そして第五フェーズです。「とりあえず今日は他のにしよう。」です。だんだん履かなくなってきます。飽きてはいないのです。だってかっこいいから。しかし、履くシーンが少なくなってくるのです。オフィスには履いていくアイテムじゃないし、なんならテレワークでオフィスにも行かない。なんならテレワーク多くて外出も少ない。なんなら近所のコンビニぐらいしか出歩かない。

今いるのが第六フェーズです。「お前、やっぱりかっこいいよ」期です。合わせにくい?いやいや、合わせるもの次第でしょ。靴下?どうにかなるでしょ。他のもの?そりゃ良い子達ばっかりだけど、タビ子にしか出せない魅力あるでしょ。と、全てを飲み込んだタビ子との道のりがまた始まりました。

ダサいだの流行りすぎだのなんだの、タビアンチの声はもう聞こえません。だってカッコいいもん、タビブーツ。

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