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地上波とケーブルテレビ

韓国(ソウル)の地上波は国営放送KBSとその系列の教育チャンネルEBS、半分国営放送のMBC、そして唯一の民放であるSBSである。これは軍事政権時代の言論統制の名残だそう。これだけ聞くと、テレビの文化が脆弱なのかな?と思われるかもしれないが、韓国はケーブルテレビの加入率が高い。何かの調査によると80〜90%と言われている。うちももちろん加入している。20年くらい前か、日本で地上波がデジタル化するっていってアナログテレビが見られなくなるからどうのこうのという問題があった気がするが、韓国でもいつの間にか地上波がデジタル化されていたにも関わらず、ほとんどの人が支障をきたさなかったらしい。なぜなら誰もアナログの地上波なんて見てなかったから。
とにかく韓国はケーブルテレビが発達していて、チャンネル数も豊富だ。最近ヒットしているドラマも多くがケーブルチャンネルのTVNの作品が多いし、MAMAなどの世界的な音楽祭を企画し放送しているのもケーブルチャンネルのMnetである。
ところでケーブルテレビは地上波に比べ規制が緩いのか、広告が多いのがやはり少し気になる。一般的なCM以外にも「仮想広告」といって放送の最中に画面に文字や写真のレイヤーが追加されているものや、「間接広告」といってドラマやバラエティの出演者が商品を利用するシーンが含まれているものも多い。間接広告は日本に輸出されるドラマにもそのまま残るので、不自然に商品のロゴが映るものは広告と思ってよいだろう。


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