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石蔵山村民憩いの森キャンプ場
〒029-0201 岩手県一関市川崎町門崎荷掛場
予約不要・無料・メインの芝生広場は車両乗入れ不可
トイレと炊事棟があるメインの芝生広場は車は入れないが、一段下に非公式のキャンプサイトがある。眺めはこっちの方が良いし車の横にテントも建てられる。草刈りは荒いけれど、私はもっぱらこっちのサイトを使わせてもらっている。
キャンプ地を選ぶ最重要課題は『絶景』。西側が開けていれば夕暮れ風景、東側が開けていれば日の出の景色、空が大きく空いていれば満天の星空を期待してテントを建てる。だから森林の中のサイトよりは山の頂上に広がる原っぱのほうが好きだ。
車が横付けできなきゃ嫌、風が強くて焚き火ができないなんてことは些細なことで何の障害にもならない。
石蔵山は西側が大きく開いていて栗駒山に沈む夕日が素晴らしい。『天空の野営地』とも呼ばれているそうで、初めて訪れたときには過大な期待を持ちすぎていたのかも知れない。
最初の訪問は真夏の酷暑日だった。
山の頂上の原っぱ、日陰もないキャンプ地で陽射しにやられてテント設営したはいいけど逃げ場のない暑さに負けて、3×3タープのダイヤモンド張りで作った日陰にぶっ倒れていた。
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やがてお楽しみの夕焼けタイム、想像通りの夕陽。やがて眼下に一関市の夜景が瞬き、空は一面の星。
いい景色には違いないけど「今まででいちばん」の評価には至らなかった。正直なところ、日山キャンプ場よりは上だけど桧山高原キャンプ場の夕陽は超えなかった。
大好きな桧山高原キャンプ場の夕陽は全国に誇れるレベルであることがわかって誇らしさを感じたくらいだった。
そして「いちばん」とか「最高」とか言う言葉は気軽に使うもんじゃないと思った。行ったことがあるキャンプ場なんてほんの一握りで、行ったことがないキャンプ場のほうが遥かに多いのだ。すべての評価の裏には『自分が行ったことがあるキャンプ場の中では』という制限があるのを忘れちゃいけないと思った。
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二度目に行ったときも夕陽は素晴らしいけど、ランキングを覆すほどではなく、「石蔵山はもう来なくてもいいかな?」くらいの印象だったのだが、このキャンプ場のポテンシャルはこんなものではなかった。
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翌朝の雲海。弩級の絶景だった。
初めて見る雄大な雲海に見とれてキャンプ場を走り回った。
過ごしやすい完ソロに甘えてぐっすり眠り込んでいたとしたら、この雲海は見られなかっただろう。朝の尿意に初めて感謝した。
夕陽から真夜中の星空、そして早朝の雲海。おちおち寝てもいられない忙しいキャンプ場だけど、私の絶景ランキングでは上位5ヶ所からは外せない大切なキャンプ場になった。
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