3ヶ月ぶりのキャンプ~あいの沢キャンプ場(フリーサイト)
今年の夏の異常さ、例年ならばお盆を越せば涼しくなるはずなのに、暑さはまったく衰えず安定しない天候を避けていたらいつの間にか3ヶ月空いてしまった。回数を競っているわけじゃないので焦りとかは感じなかったが、ログを見てみると去年の今頃は50泊を超えていただけに、情けなさは感じ始めていた。
通例になっている朝の天気サイトチェック。珍しくズラッと晴れマークが続く、午後の雷雨の心配もなさそうだ。根っこが生えてきている腰を座布団から引っこ抜いて3ヶ月ぶりにキャンプ場に向かって車を走らせた。
さて、どこへ行こう?久しぶりのキャンプだし、近場からかな?
峠の森自然公園をチラ見して~平日なのでガラ空きなのは予想していたが、一段下の俺様専用サイトの状況がずっと気になっていた~飯舘村木こりで入浴してからあいの沢キャンプ場泊かな。
峠の森自然公園俺様専用サイト。
誰も使わないサイトだし、ひと夏越して草はボーボー、サイトに入るのさえも苦労するだろうなと思っていたのだが、予想は見事に裏切られた。ちゃんと草刈りが入っているじゃないの。むしろ夏前の雑な刈り入れ時よりもていねいに刈ってあって驚いた。これならいつでもイケる。専用水場も勢いよく出るし、なんの不安もない。次の晴れ日に泊まろう。
入浴を終えてから久しぶりのあいの沢。
管理棟で30分ばかり管理人とバカ話。今夏は激暑と不安定な天気の影響で。去年と比べて大幅なマイナスだったらしい。週末になると何故か雨になる天候を嘆いていた。日陰のないフリーサイトはいっそう使用者がいなかったらしい。
どうせ完ソロだろうと思ってたら、いつも使っている東屋横には使用者がいるらしいとのこと。ふーん、そりゃあ困ったぞ。だったらこのキャンプ場で張ったことがないゼロポールを張れる場所を探してみようかな。
東屋を専用しているおっさんがとてつもない剛の者らしい。
なんと40日以上の連泊者だそうだ。
どんなおっさんなんだろう?テント場へ向かった。
普通のキャンパーならば地面を見ながら設営場所を探すんだろうけど、ゼロポールができそうな枝を探しながら上向き目線でキャンプ場を一回り。
ちょっと心細い感じはするけど、なんとか可能そうな枝を見つけて「ここをキャンプ地とする」
張り出した枝にめがけて何度もロープを投げる。テント設営には不必要な行動を続けてるもんだから東屋横の剛なおっさんの方から近づいてきた。
「へーえ、こんなテントもあるんですね?」
「いやいや、普通のワンポールテントですよ。ただ真ん中にポールがなければ...と思って考えてみただけですよ。」
「ところで40連泊してるそうじゃないですか?」
「なんとなくそうなっちゃいましたねー。」
テントを張りながらこんな会話をして、夜の東屋宴会場に招待された。
さて、今回のキャンプにはニューギアを持ってきた。
おしゃれキャンパー大好きな『マルチグリドル』。
調理器具としてはフライパンの方が汎用性はずっと高いと思っている。だから調理器具としてはまったく考えていない。焚き火台として使えないかな?ファイヤーディスクっぽく使えるんじゃないかなと思って入手したのである。
そしてめちゃくちゃ安かった。Temuで30cmが620円。これでうまく燃えればめっけもんだ。
結果は✗。
軽すぎて超不安定。燃えはいいんだけれど、金属のゴトクに乗せているだけなので薪をいじるとグリドルが滑り落ちる。燃やして眺めるだけなら使いようもあるけど、調理の熱源としては不安要素が多すぎる。
脚の部分と設置方法をもう少し考えてみようと思う。
そして興味津々の40連泊おっさんと東屋で呑み会。
バックボーンはほとんど詮索しなかったからよくわからないけれど、袖ケ浦ナンバーの軽自動車(高齢者マークが貼ってあるので年齢は70歳超え)で来ていて九十九里のマンション住、持病に糖尿病を持っているので主治医の診断を受けに3日は帰ったけれど通算で40泊は超えているとのこと。
なにより驚いたのは彼はキャンプ超初心者であること。
初めてのキャンプがここ「あいの沢」。てか他でキャンプしたこともなく、初キャンプから40連泊継続中という恐るべき兵だった。
だからテントも焚き火台も近所のホームセンターで買ったものだし、管理棟着でAmazonから送られてきたものだという。キャンプの知識はキャンプ場で知り合った人から得たものがすべてだという。
近い内に通院するためにまた戻るけど、すぐに帰って来る予定だそうだ。11月末の今季営業最終日まで居続ける勢いだった。
ちなみに今年のあいの沢オートキャンプ場はクリスマスまで営業するそうだ。フリーサイトはトイレの管理のため例年通り11月いっぱいでクローズになる。
彼との呑みのために秋のあいの沢通いが増えそうな気がする。
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