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そして我らは人間に成る

※文中の「異性」と「同性」は、アイザワの身体的な性別に基づいて書かれています。


最近の恋人についての話。

付き合い始めの頃は「灯台のような人」だという印象が強かったが、それはあながち間違いではなかった。

いつ会っても変わらない調子で出迎えてくれる。個人的にはコレが一番助かっている。
アイザワはとにかく他人の感情、特にマイナスなモノに引っ張られやすい。できれば相手に極力心配や迷惑はかけたくないし、変に落ち込んだりイライラしたりしなくて済むのは本当にありがたいことだ。

元々はアイザワと同じように自分に自信が無いタイプだったらしい(ホントに?)が、ここ数年で自分磨きを頑張って自信を付けたそうな。本人の言葉を借りると「ようやく人間になった」とのこと。

でも、今現在の印象は犬。圧倒的に犬のような人。
だからnote内ではドギーと表記することにした。

これは別に悪い意味ではなく、寧ろ長所だと思っている。人間になれたと喜んでる人を犬のようだと評価するのは自分でもどうかと思うが。

どこまでも素直で真っ直ぐで、世話焼きで、愛情深くて、そしてなにより……可愛い人。
可愛いが過ぎるあまりに愛おしい。「なんで世間は今までこんなに可愛い人を放っておいたんだ?見る目が無いのでは?」「なんなら天使ちゃん(※)が付き合っててもおかしくなかったじゃん」と考えるぐらいに。

※天使ちゃんについての記事

いつも同性のことばかり気にしていたし、異性に対してこのような感情を本気で抱くのは初めてな気がする(今まで付き合った人達はそこまでハマれなかった)。

つまり何が言いたいのかというと、

アイザワの恋人はすっげえ可愛いのである。


本音をぶちまけたところで、アイザワ個人の話。

ドギーはとにかく真面目な人なので、アイザワのようなちゃらんぽらんなヤツに対しても真摯に向き合ってくれる。

恋人として、そして一人の人間として丁寧に扱われる度に、こんな自分にも何らかの価値があるように錯覚してしまう。今までの自分だったら「自分にそんな価値はない」と一蹴していただろうが、最近になってその考えが変わりつつある。

その扱いに恥じない自分になりたいと考えるようになった。

これは「なるべく変わらないままでいたい」「このままで人生の終わりを迎えたい」と常に考えていたアイザワにとってはとんでもない変化である。
この変化がどれぐらい凄いのかと言うと、色違い性格個体値理想の子が一発で産まれてきたとか、欲しかった天鱗が3個ぐらい一気に手に入ったとか、石を叩いたら全部金鉱石だったとか、単発虹回転で狙ったキャラを引けたとか……それぐらいのレベルなのだ(個人的な見解です)。

これは完全に恋人目線でしかないが、ドギーの言葉には嘘偽りのような悪意が無い。
冗談だろと思ってしまうレベルで愛をストレートに表現してくるし、素面で聞いたら照れてしまうような言葉でも躊躇なく浴びせてくる。その素直さに応えたいと思った。

なんとなく健康に気を使うようになった。
今まで以上に身嗜みに気を使うようになった。
相手のために何かできないか考えるようになった、など。

あくまでも自分でできる範囲でしかないが、自分自身を「マトモなヤツ」に変えようとしている。
多分、アイザワ自身も人間になっている途中なのだ。

過去に囚われてずっと前を向けなかった自分も、なんとなく人間としての形を取り戻しつつある。


元々の外見が良いワケではないし、誇るようなこともない。ずっと人生の底辺をさ迷っていた自分がこんな事をしても大して意味が無いのかもしれない。

それでもドギーはアイザワに価値を見出してくれた。
自分のことを普通の人間だと信じてくれている相手に、不誠実な真似をするワケにはいかない。

だから、もう少しだけ頑張ってみようと思う。

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