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バイナリーオプションは、なんでバックテストでは勝ってるのに実際にやると負けるの?

こんにちは、バイナリー自動売買システムを販売しているFX-EAラボのYUKIです。

今回はバックテストの勝率では80%、90%を叩き出しているサインツールなのに、実際に自動売買で動かしてみると資金をあっと言う間に失う負けインジとなるのはなぜか?という素朴な疑問についてお話したいと思います。


その勝率マーチン込みじゃないですか?

まず初心者さんが騙されやすいのはこの「マーチン込みの勝率」ですね。

マーチンとはハイローでエントリーして負けた場合に、すぐ賭け金を2倍にしてエントリーすることです。

元々カジノの手法でマーチンゲールといって、資金が無限にあるならば理論上は絶対に負けない手法です。(実際にはカジノ側が最大賭金制限を設定しているので賭け続けられないけど)

そもそもルーレットは全プレイヤーの賭金を没収する0は一つしかなかったのに、今は00もあってカジノ側に有利になってますが、これは赤か黒の2択(リターン2倍)に賭けられるルーレットのマーチン対策といえばそうですね。

で、バイナリーオプションの自動売買で勝率80%!90%!なんて宣伝しているマーチン込みのサインツールですが、そもそもただ単に上下交互に賭けるだけの勝率50%のサインツールでも、マーチンをするだけで勝率はどんどんあがります。

こちらはマーチンを1回から10回までおこなった場合の表ですが・・

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この表を見ると3回マーチンを許容するなら目をつぶってエントリーしても勝率87.5%は出せるっていうことです。

でも利益を見るとここまでマーチン合計7000円も賭けているのに、とれるのは1000円利益という切ない結果。マーチンは勝率をキープするだけの実益としてはなんにも意味のない手法ということがわかりますね。

そもそも最初のエントリーはサインツールのロジックが判断した優位性のあるところでエントリーするから良いんですけど、マーチンのエントリーってただ単に負けたから次の足で入るっていうだけで、負けた次の足にはサインツールが持っているロジックの優位性はないですからね。

つまり目をつぶって適当な位置ではいるのとやってることはまったく同じことなんですよ。


バックテストの価格データは一致しない

バックテストの勝率ってどうやって出してるかご存知ですか?

あれはMT4の過去の価格データを使ってMT4上でサインツールを稼働させて勝率を出しているんです。

苦手な時間や相場などが短時間でわかるので、バイナリーの自動売買で勝ちたいのならバックテストは必要な作業です。

しかしバックテストの勝率と実際に動かした勝率とでは大きく変わります。なぜか?

それはまずバックテストで利用した価格データがハイローオーストラリアのものとは違うということがあります。MT4にはいっている価格データは色々なFX業者が提供しているもので、微妙に価格が違うんです。

無料で手に入る価格データで評判が良いのはデューカスコピーの価格データなどですが、ハイローオーストラリアはFXCMというところの価格データを使っていまして、FXCMのデータを使わない限りはバックテストの数値は実際のものと近い数字にはなりません。

精度の悪いMetaQuotes社やその価格データを流用しているFXDD(過去に価格をずらしまくって3億円超えの罰金を喰らってアメリカから撤退して現在はバミューダで法人)の価格データを使ってバックテストをすると、実際の運用とだいぶ変わってきます。

「FXDDの価格だと勝っていますキリッ」なんて言っている開発者がいたらまあ仕組みをイマイチわかっていない人ですね。

正確なバックテストが希望の方はFX-EAラボの姉妹サイトであるシストレファクトリーバックテスト代行にて承っております。

バックテストでは遅延や約定拒否はおこらない

バックテストで出した勝率は設定などをいじらなければだいたい「始値でエントリーできたもの」として算出されています。

別にいいじゃない。それがなにか関係あるの?はい。思いっきり関係ありなんです。

実際にハイローオーストラリアで取引した方ならわかると思うのですが、00秒、また01秒でエントリーしようとすると約定拒否やエントリーが遅れて03秒や05秒でエントリーする経験ってありませんか?

これは手動でも自動売買でも起こるのですが、ハイロー側は毎回ジャストでエントリーさせてくれるわけではありません。

もう意図的と言えるくらいに悪い方に価格は滑らせますし、約定も遅らせます。そういう仕様なんです。我々投資家はそういう事も踏まえて稼いでいかなければいけないんです。

で、バックテストの話に戻りますが、バックテストはこのプレイヤーに不利になるハイローの仕様を一切加味していないんです。なので勝率が実際に稼働させるよりも良くなるんですね。そこがバックテストと実際に動かした勝率が変わる大きな原因だったんです。


それでもバックテストは大切

ということでバックテストが実際の勝率に結びつかないということはわかっていただけたかと思いますが、「じゃあバックテストなんて意味ないじゃん?」

ということにはなりません。

サインツールの開発の過程で、優位性のある手法かどうかを調べるのにはやはりバックテストで長い期間をテストしてみないとわかりません。

例えばダブルボトムが本当に有効かどうかを実際の相場で10回調べているうちにバックテストなら1000回は調べられますからね。量で圧倒できるんです。

苦手な時間帯もバックテストならあっという間に何百日分を調べられますから使い方によっては非常に有用なんです。

しかしバックテストの勝率だけを全面に出して販売しているサインツール業者はよろしくありません。

そもそも自動売買システムを販売しているFX-EAラボとしては、負けるサインツールが世の中に出回ると、お客さんがバイナリー取引自体を辞めてしまって、自動売買システムを使ってくれなくなっちゃいますからね。

バックテストの勝率だけで売りまくっている開発者さんには非常に迷惑してます。

我社は開発者さんとは共存共栄のビジネスモデルですが、勝てないサインツールを勝てるように見せかける開発者は商売敵でもあります。

というわけで自動売買をあつかう個人投資家さん達にこれからも有益な情報を発信していきますのでよろしくおねがいします。

FX-EAラボ

バックテストとフォワードテストの違い

バックテストのコツ












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