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cider.

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サンダー、サイダー、サバイバー。まっとうに生きるって、大変だ。
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#毎日更新

「cider.」もしくは、その泡たち。(538字)

・僕相地。 もちろん、本名ではない。 「cider.」の語り手。 性別は、どっちつかず。 自称ラ…

相地
4年前
64

「明るいと、不自然だな、と思った。」

暗くなって、蛍光灯を点けた。 ひさしぶりに。 自分の部屋では、いつも点けない。 カーテン…

相地
2時間前
2

「結局、ぼくは、どこに逃げても、」

目を閉じる。 床に座ったまま。 だんだん、体が左右に揺れる。勝手に。 こらえることもでき…

相地
1日前
2

「その間だけは、色んなことを忘れられるから。」

1ヵ月に1回は、そういうことがある。 ぼくが、どうしようもなくなること。 どうしようもなく…

相地
2日前
10

「やっぱり、終わり方は大切だよ。」

コーヒーを飲みすぎた(2杯)。 ので、眠れない、というより、眠る気になれずにいる。 (こ…

相地
3日前
3

変な感じが、ずっと続いて(今朝は、ホットコーヒー)

眠れるようになった。 と思う。 寝つきはよくなった。 と思う。 中途覚醒もない。 それは…

相地
4日前
3

「こういう日が、いい日なのだな、と思った。」

ああ、そうだ。 全部、昨日起こったことなんだ。 と、思い出した。 (そういえば、昨日のことをすぐに思い出せるのは、とても珍しい。) 朝から、色んな人が疲れているのを見て。 ふと、ぼくも疲れていると、気付いたからなのかな。 朝は、バスに乗って、書店へ向かった。 今日こそ、国語辞典を買おうと。 ぼくが降りる予定の、一つ前のバス停を過ぎて。 けれど、それから、バス内の案内板は、一向に変わらない。 もうすぐ、ぼくが降りるところ……。 ぼくは、停車ボタンを押してみ

情報処理が苦手だから、くらくらするんです。

なにを書こうか、ずっと迷っている。 迷うのは、いつものことだとしても。 書き始めよう、と…

相地
6日前
3

ひさしぶりに、珈琲屋になった日

1ヶ月……2ヶ月? それくらい、ひさしぶりに、珈琲屋になった。 (先月も、出店予定はあった…

相地
7日前
6

悩み、悩まず、ゆら、ゆら、ゆら、

睡眠薬が増えた。 増やしてくれ、と言ったのは、ぼくだけど。 あまりに、眠れないから。 1…

相地
8日前
3

「一日を分割するように、途切れ途切れに眠って。」

また、もどしてしまった。 夕方になると、ぼくは、ひどく咳き込む。 もともと、コロナの療養…

相地
9日前
5

「もう少し、眠っていいなら、眠っていたい、」

なにもしなかった日が、しばらく続いたせいだろうか。 なにもしなかった、わけじゃない日のこ…

相地
10日前
3

不眠で揺蕩う、いつもの朝に

ずっと、眠れないでいる。 いつからそうなったのか、わからない。 いや、もともと、ぼくは長…

相地
11日前
5

「ぼくの人生に、あいつが入り込む余地がなくなったのは、たしかだった。」

パートナーと、お昼ごはんを食べに行った。 山の方にある、知人がやっている小さなお店。 途中で、ぼくをいじめていた奴が来た。 5年以上前に勤めていた職場の同期。 (なんなら、専門資格を取得するための学校でも一緒だった。) ぼくは、気付かないふりをした。 向こうが、気付いていたかどうかは、知らない。 (そもそも、ぼくを覚えていないかもしれない。) ぼくは、驚かなかった。 ぼくとパートナーとは、少し離れた席に案内されていた。 そいつは、夫と子どもを連れていた。