暗澹としているだけの、断片
・「慣れれば、大丈夫」が嫌い。
アルコールも。
視覚も聴覚も使わなければならない映画も。
決して慣れないものがあることを知らない人が嫌い。
それをわかろうとしない人が嫌い。
いつまでも慣れない側の自分が嫌い。
・慣れた土地より、まだ不慣れな土地にいる方が、安心する不思議。
・住み始めてから、一悶着も二悶着もあったけど、立地や家そのものは気に入っている。ぼくを脅かすものは、何もない。
・玄関に入るか入らないかのところで、蟻が行列をなしていた。ぼくは列に沿って殺虫剤を噴射し