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チャートパターンの利用価値

初心者であれば、サムネにあるようなチャートパターンを学ぶべきだし、知らない人は、必ずググって学習しましょう。(僕のブログではありませんが、↓参考になると思います。)

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ただ、チャートパターンを覚えて説明通りに取引をしても勝てるようにはなりません。チャートパターンは相場の構造の一部でしかないので、全体のどういうところに形成されたのか、そこが非常に大切なのですが、一足飛びには行きません。

先週の金曜日、2時間チャートの赤色ダブルボトムがいい感じだったので、ネックライン抜けを狙ったロングを検討していました。因みにこれは金相場です。ところが、僕が見ていた時にはプライスアクションに目ぼしいものがなかったので、ロット抑えて複数回エントリーしました。そして、その後利確。

このトレード、金曜の夜から週をまたいだので、アーカイブが複数になっていますが、エントリーからイグジットまでの様子をご覧いただけます。

2時間足のダブルボトムだけを根拠にトレードしたわけではありません。又、ダブルボトムそのものを根拠にしたのでなく、ダブルボトムを見ている人たち、又、上位のチャートや下位のチャートを見ている人たちの視点を総合的に考えて結論を導いています。

これは月足です。頭を抑えられているようにも、上昇が継続しているようにも見えます。

週足で見ると、巨大なダブルトップが完成しつつあります。でも、僕は買えると判断しました。「上位足に逆らわないように順張りしなさい。」これいう人多いですが、これだけで勝てるようになれるんなら、サラリーマンなんて誰もしていないでしょう。

日足で見ると、ジグザグと下降トレンド中。逆張りですね。ここでも上位足に逆らったエントリーに見えませんか。

今回の記事で伝えたいのは、「順張り」「逆張り」と言ってもそんなに単純なものでないということ、値動きはチャートパターンで決まるのでなく、それを観測している人たちで決まるということ、この2つです。

「チャートを見ている人たちについて考えようにも、視点はこれら以外にも、4時間足チャートや1時間足チャートもあるし、分足チャートだってあります。その人たちがチャートに何を見ているのか、そんなもの考えられるわけがない。」と普通の人は思うでしょう。だから、そんなこと考えなくっても上手く行く方法を皆探し始めるんですが、これこそが、初心者のほぼ全員が初めにする最悪のミスなんです。僕も例外に漏れることはありませんでした。

例えばエリオット波動と呼ばれるチャートパターン(次回取り上げます)があるんですが、これは、反転のパターンでなく、トレンドのパターンです。5回ジグザグすると天井だと言われることが多いんですが、決してパターンが値段を動かしているのではありません。

もう少し引きでチャートを見ると、意識されてきたんだろうと思わせる並行チャネルが現れるのですが、こういうの見せながら「長期チャネルにもタッチしてるし、エリオット波動も綺麗だ。しかも、

移動平均線にも頭を押さえられている。これだけの根拠が揃ってるんだ、当然売られる。」こんな説明している人、ネットでよく見かけます。が、

これがその後の動きです。

「テクニカルなんて効かない。」

こう思うのも仕方ないのかもしれませんが、でも、これ、根拠を集めて合理的な判断をしているようで、実は、自分がしたい解釈に合わせて集めた根拠(言い訳)になっていないでしょうか。

移動平均線やチャネルラインは設定や引く場所次第で、視点なんてコロコロと変わってしまいます。テクニカルが効かないと思う人は、この問題を解決できていないんです。

そして、この問題が解決できない限り、チャート上に点在する無数の根拠らしきものから、自分が気に入ったものをいくつか選び、それらに自分の解釈を加えトレードして負けます。他人が何を考えているか、それを考えられないのが原因なのですが、勝つトレーダーは多くの人が見ているところに検討をつけられるし、その人たちが何を考えているのだろうと思いを馳せることができるので、トータルでは負けないんです。

話を簡単にまとめると、チャートパターンは大切なのですが、パターンは相場を見つめる他の参加者が何を考えているのか、それを押し測るためのヒントでしかなく、それ自体が売買の根拠になることはありません。しかも、このことをしっかりと心に留めておかないと、「エリオット波動は5波が効く。」みたいな話に簡単に心を奪われ、気づいた時には聖杯探しの亡霊になっているかもしれませんよ。

今回の話についての詳しい内容については、こちらのブログで説明しています。

今回は以上です。ご精読ありがとうございました。

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